2011年09月24日

風水とツボの関係

 最近テレビで、パワースポットがある観光地を紹介する機会が増えていきました。

 自然の中に身をおき、自然界のパワーをいただくことで、癒され、元気になる。

 大地が元気をくれるそうです。

 古代中国でも、パワースポットの考えがあり、このことをまとめたのが皆さんご存知の『風水』となります。

 今回は、簡単に『風水』の説明しながら、ツボとの関係をお話したいと思います。

 私達が住んでいる地上では、いろいろな作物が出来たり、資源が埋蔵されたりと大地には活力があります。

 それは、主に生気(いきいきと気力)の力がよってもたらされること。

 大地には、生気が充満している所とそうでない場所があり、それを良く見極めてより良い生活をしようとする思想『風水』です。

 生気があふれる所に住めば、健康と繁栄が得られると考えていたのです。

 古代中国の人は、地中に埋葬される死者は肉体は朽ち果てるものの骨は残ることから、骨には生気があり、これが地中の生気と上手く反応すれば、死者は永遠の安眠を得て、子孫は吉福になると思っていました。

 つまり、死者にも生気が残っており、大地の恵に関与していることを考えたのです。

 また、大地には山(凸)や川(凹)があり、平地にも凸地と凹地があります。

 山を含めて凸地は「龍」と呼ばれ、川や凹地は「水(水がなくても、凹地ならば水とされる)」と呼ばれました。

 古代の中国人は、山の形を見て龍を連想し、その連なる山々に沿って生気が流れていると考え(龍脈と呼ぶ)、地中の生気は山勢の止まる所に集まる。

 この生気の集まるポイントを「穴(局)」と呼ぶそうです。

 人体で言えば、生気の流れる道は『経絡(けいらく)』であり、その生気の集まる「穴」は『ツボ』と言えます。

 「穴」は凹地でへこんでおり、水も溜めれると所から生気が溜まる場所と考えたのだと思います。

 一方ツボも「気穴(きけつ)」と呼ばれることがありました。

 このように、気が充満して自然界や人間が成り立っており、そのエネルギーが溜まる場所がある。

 これが、大地でいえばパワースポットだったり、人間ではツボに当たります。

 このように、東洋医学では自然の結びつきを大切しています。

 裏を返すと、自然がどう人間に影響を与えているかを考える医学なのです。

 以上から自然の気と人間の気が合わさった時に、人は元気になります。

 元気になるために、パワースポットを訪れることは、良いことだと思います。face22


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Posted by 久保田さん  at 15:05 │Comments(0)鍼灸コラム

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