2010年05月26日

空気の語源とは?

 皆さんは、『KY』という言葉を知っていますよねー。

 数年前に流行った言葉ですが、現在も使われています。

 意味は“空気が読めない”です。現代社会では、周囲の状況を理解できない人が増えている象徴的な言葉だと思います。

 さて、空気の成分については、学校で構成している物(酸素、二酸化炭素、窒素など)を勉強したと思います。

 でもそもそも、なぜ!『空気』という言葉が使われたのでしょうか。しかも、末尾に『気』という言葉がついたのでしょうか?

 そこで、漢和辞典を広げて、語源を調べてみました。

 まず、『空』という文字。 これは、「穴(あな)」と「工」と文字が合わさった字です。「工」は、つきぬくという意味があるそうです。つまり、“つきぬけて、あなががあき、中に何にもないことを示す”と書いてありました。

 例えるならば、ポリ袋に水をもって移動しようとしたときに、水の重さによりポリ袋に穴があき、床に広がる状態を想像してもらったらいいかと思います。

 次に『気』という文字。中国では、主に「气」という形が使われています。
 
空気の語源とは? 「气」の語源は、図に書いてあるように、~の形が三つ重なって出来ています。これは、乙形に曲がりつつ、息や雲が上がってくる様子を描いた文字です。

 日本では、「気」という形を使いますが、昔は「氣」という文字を使用していました。

 この「氣」は、「气」と「米」が合わさった言葉です。これは、米をふかすときに出る蒸気のことを意味します。

 ここで、「気」についてまとめると、“自然界に出る蒸気や人間のはく息に関係している”ことがわかります。

 いままでのことを総合して考えてみると、『空気』とは“無限に広がっている白く浮いて泳いでいる物体で、人間に何かを恵みやエネルギーを与えてくれるもの”と思ったと考えられます。

 そこから『空気』という言葉が使われるようになったと私は思います。

 さて、皆さんは、この意見をどう思われますか?


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Posted by 久保田さん  at 16:29 │Comments(2)鍼灸コラム

この記事へのコメント
気って大事だなぁって思います。
子供の頃、おばあちゃんから病は気から!!とよく
言われ風邪ひいたりすると怒られるまではいかなかったものの
病気になるのイヤだって強く思ってました^^;

気っていろいろありますものね。。。
人間に何かを恵みやエネルギーを与えてくれるもの
スゴイものなんですねq^^p
イイ気でいつもいたいですね^^v
Posted by たみぞう at 2010年05月27日 10:03
たみぞうさんコメントありがとうございます。
たみぞうさんの言うとうりの“病は気から”といいます。また人間の心で考えていることを“気持ち”といいますね。
それだけ、昔の人は“気”に注目していたのでは、ないでしょうか。
ただ、この“気”と言う言葉は、実態が見えないものなので、理解しにくいのも現実です。
ですから、歴史を振り返りながら、皆様に紹介してきたいと思います。
Posted by 久保田さん久保田さん at 2010年05月28日 15:00
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    コメント(2)