2009年08月21日

なぜ、シャーマンは女性が多いのか?(1)

 前にもお話をしましたが、古代中国人は、自然災害や伝染病などを“神の仕業”と考え、その神の怒りを静めるために、祈祷(きとう)や祭事(さいじ)をするようになったことを言いました。

 その祈祷や祭事を任されていたのが、シャーマンと呼ばれる人達です。

 このシャーマンと呼ばれる人達は、巫女つまり女性が多く活躍した時代です。

 ちなみに男性は、「覡(ゲキ)」と呼ばれていたそうです。

 でも、なんで、女性が多かったのでしょうか?

 そのことを考える上で、漢字から読み解くと面白いことがわかります。

 静岡新聞に現在連載中の「漢字物語 白川静文学入門」には「女」の文字の語源を説明したコラムがありました。(下の図はコラムの切り抜きです。)

なぜ、シャーマンは女性が多いのか?(1)

 「女」という文字は、手を突いてひざまづいている女性の姿を表しているそうです。

 また、「女」の古代文字には、水滴のような点々がついているそうです。この滴は、お酒です。

 お酒で、女性を清めている字形で、それは神に仕える時の姿です。

 つまり、女性がひざまずいているのは、男性ではなく、神様の前ということです。

 ですから、古代の女性は、男性に仕えるのではなく、神に仕える人を示したと言うことです。

 このことから、今も昔も男性は、女性に対して大きな勘違い(女性が男性に仕えるという考え方)をしているのかもしれません。(笑い)
 
 今回は、これくらいにして、また次回同じことを別の角度からお話したいと思います。



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Posted by 久保田さん  at 14:24 │Comments(0)鍼灸コラム

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