2013年05月14日

(社)静岡県鍼灸師会 第1回 県民公開講座が開催!!

 平成25年5月12日(日)に(社)静岡県鍼灸師会の第一回県民公開講座が開催されました。

 この試みは、県民皆さん方に鍼灸の素晴らしさを広めていく為に開催された催しであります。

            (社)静岡県鍼灸師会 第1回 県民公開講座が開催!!

 記念すべき第1回は、我が母校であります明治国際医療大学鍼灸学部 准教授 伊藤和憲先生が『腰痛は万病のはじまり ~はり・きゅうをして長生きをしよう。』と題して講演が行われました。

            (社)静岡県鍼灸師会 第1回 県民公開講座が開催!!

 長寿社会の日本では、高齢になるほど腰痛の発症が高くなります。

 腰痛には、主に動くと痛くなる腰痛と安静にしていも痛くなる腰痛があります。
 
 動くと痛くなる腰痛は、運動器(骨や筋肉、靭帯、骨折)などの整形外科疾患が原因となって痛みが発症していることが多いケースです。

 一方、動かなくても或いは、安静にしていても腰痛があるときには、内臓(腎臓病、結石など)が原因となって発症している可能性があります。

 最近では、腰痛の80%は、明確な原因が見つからないそうです。

 明確な原因のない腰痛は、ストレスの緩和が必要になっています。

 この場合は、痛みがストレスとなって、さらに痛みを増幅させているケースとなります。

 また、腰痛により動く範囲が狭くなるとさらに筋・骨格系が弱ってきます。

 最近では、1週間動かないと
 ①筋肉は、約10%減少する。
 ②骨量は2~3%減少する。
 ③脳機能低下(認知症が出現する)

 など、データーがでているそうです。

 ですから、最近手術を受けた後にすぐに動かすというのは、上記のことが関係しているので、すぐに動かすほうが回復力が戻りやすいそうです。

 また、伊藤先生から『実際腰痛の80%がはっきりとした原因がわからなくて、ストレスから痛みが強くなっている現実がある。

 医師は、痛みへの治療はできますが、患者様の話を聞く余裕がないので、ストレスを解消することは難しい。

 臨床心理士などの専門家は、悩みなど話を聞くことができますが、痛みのコントロールは難しい。

 鍼灸師は、昔ながらの問診があり、患者様の話を聞いて、痛みをコントロールする治療ができる業種である。

 つまり、痛みの治療を一番適切できる仕事に就いているのが、鍼灸師です。』と講演を締めくくっていただきました。

 今回の伊藤先生の講演を聞いて、改めて問診、治療、養生指導の大切さを感じ、日頃の仕事に生かしていきたいと思いました。face17


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Posted by 久保田さん  at 17:45 │Comments(0)鍼灸コラム

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