2018年11月16日
認知症について考えてみよう ~認知症のケアについて~
今回は、認知症のケアについて考えてみましょう?
もし、あなたの家族の方が認知症になった時に、どう対応しますか?
多くの方は、「どうしてこんなこともできないのか?
」と思い、ちぐはぐな行動をしている当事者に怒ってしまうかもしれません。
しかし、このような対応は、健常者の目線でみているから理解できないのです。
認知症の方の目線で見れば、ご本人は安心して、ちぐはぐな行動も少なくなっていきます。
例えば、あなたががんと診断されたときにどんな気持ちになりますか。
おそらく、「自分だけがどうして病気になったのか、自分はどうなってしまうのか?
」と自問自答するのではないでしょうか?
そして、目の前の現実から目を背け、「もっと違う医師に診てもらえば、違う診断がでるかもしれない。」と思うかもしれません。
このように、未来の不安、病気を否定するような気持ちになるのではないでしょうか?
認知症の方も「何をしていようのかわからない、いったい自分をどうなってしまうのか」と不安感を訴える方がいます。
その中には、病気を否定し、正常に振る舞うことで、自分の気持ちを正常に保とうとする方もいます。
そして、がんも認知症の方もそうですが、その気持ちを受け止めて、サポートしてくれる存在がその人の気持ちを落ち着かせる最大の治療となります。
といっても、認知症の方がどうなっているのか、分かりにくいのも事実です。
それは、認知症の方しかわからないからです。
認知症の方で、自らの体験を講演している代表的な方にオーストラリア在住のクリスティーン・ブライライデンさんがいます。
彼女は、オーストラリア政府の高官として仕事をしたのですが、46歳の時に認知症と診断されます。
その当時、夫と離婚をして、仕事をしながら3人の娘さん(当時長女19歳、次女13歳、三女9歳)を育っていました。
そして、強いストレスを受け、偏頭痛を訴えていた時期でした。
その偏頭痛の診察を受けた時に、認知症と診断され、医師から仕事から身を引くように説得されます。
また、認知症と診断されてから認知症協会に問い合わせを行いますが、当時は認知症の家族をサポートすることは行わたもの、認知症本人のケアがないことに愕然とします。
将来への不安や人間としての尊厳を受け入れないことに悲観しながらも、この状況を変えていこうと講演活動や本を出版します。
第1冊は、自分にある恐怖の気持ちをタイトルに表現した『私は誰になっていくの?』を出版します。
その2年後に夫となるポールさんと結婚をして、2冊目の本『私は私になっていく』を出版します。
このようにブライデンさんは、自分を理解するパートナーとめぐり合い、精神が落ち着を取り戻すして認知症と向き合い、充実した生活を送ることが出来るようになったのです。
ですから、認知症の方にとって自分を理解してくれる存在が大切だとわかると思います。
しかし、いざ認知症の方をケアしようと思うとなかなか大変で忍耐がいりますね。
次回は、認知症ケアの方法について、お話をしたいと思います。
そして、クリスティーン・ブライライデンさんについては、ネットで検索すれば本やDVDの情報が得られますので、興味ある方は、検索をしてください。
もし、あなたの家族の方が認知症になった時に、どう対応しますか?
多くの方は、「どうしてこんなこともできないのか?

しかし、このような対応は、健常者の目線でみているから理解できないのです。
認知症の方の目線で見れば、ご本人は安心して、ちぐはぐな行動も少なくなっていきます。
例えば、あなたががんと診断されたときにどんな気持ちになりますか。
おそらく、「自分だけがどうして病気になったのか、自分はどうなってしまうのか?

そして、目の前の現実から目を背け、「もっと違う医師に診てもらえば、違う診断がでるかもしれない。」と思うかもしれません。
このように、未来の不安、病気を否定するような気持ちになるのではないでしょうか?
認知症の方も「何をしていようのかわからない、いったい自分をどうなってしまうのか」と不安感を訴える方がいます。
その中には、病気を否定し、正常に振る舞うことで、自分の気持ちを正常に保とうとする方もいます。
そして、がんも認知症の方もそうですが、その気持ちを受け止めて、サポートしてくれる存在がその人の気持ちを落ち着かせる最大の治療となります。
といっても、認知症の方がどうなっているのか、分かりにくいのも事実です。
それは、認知症の方しかわからないからです。
認知症の方で、自らの体験を講演している代表的な方にオーストラリア在住のクリスティーン・ブライライデンさんがいます。
彼女は、オーストラリア政府の高官として仕事をしたのですが、46歳の時に認知症と診断されます。
その当時、夫と離婚をして、仕事をしながら3人の娘さん(当時長女19歳、次女13歳、三女9歳)を育っていました。
そして、強いストレスを受け、偏頭痛を訴えていた時期でした。
その偏頭痛の診察を受けた時に、認知症と診断され、医師から仕事から身を引くように説得されます。
また、認知症と診断されてから認知症協会に問い合わせを行いますが、当時は認知症の家族をサポートすることは行わたもの、認知症本人のケアがないことに愕然とします。
将来への不安や人間としての尊厳を受け入れないことに悲観しながらも、この状況を変えていこうと講演活動や本を出版します。
第1冊は、自分にある恐怖の気持ちをタイトルに表現した『私は誰になっていくの?』を出版します。
その2年後に夫となるポールさんと結婚をして、2冊目の本『私は私になっていく』を出版します。
このようにブライデンさんは、自分を理解するパートナーとめぐり合い、精神が落ち着を取り戻すして認知症と向き合い、充実した生活を送ることが出来るようになったのです。
ですから、認知症の方にとって自分を理解してくれる存在が大切だとわかると思います。
しかし、いざ認知症の方をケアしようと思うとなかなか大変で忍耐がいりますね。

次回は、認知症ケアの方法について、お話をしたいと思います。
そして、クリスティーン・ブライライデンさんについては、ネットで検索すれば本やDVDの情報が得られますので、興味ある方は、検索をしてください。
