2018年11月13日

認知症について考えてみよう ~高次脳機能障害~

 前回の若年性認知症を紹介したなかで、若年性認知症を起こす原因として、事故による頭部外傷後遺症が記載してありました。

 この事故による頭部外傷後遺症による症状については、一般的に高次脳機能障害と言われております。

 もちろん認知症のようなもの忘れ(記憶障害)の症状も現れてきます。

 この高次脳機能障害は、脳卒中や交通事故が原因で、脳の機能のうち言語や記憶、注意、情緒といった認知機能に起こる障害を高次脳機能障害と言われております。

 高次脳機能障害には、以下の症状が出ていきます。

☆記憶障害
 *物の置き場所を忘れる。
 *新しいできごとを覚えられない。
 *同じことを繰り返し質問する。

☆注意障害
 *ぼんやりしていて、ミスが多い。
 *二つのことを同時に行うと混乱する。
 *作業を長く続けられない。

☆遂行機能障害
 *自分で計画を立ててものごとを実行することができない。
 *人に指示してもらわないと何もできない。
 *約束の時間に間に合わない

☆社会的行動障害
 *興奮する暴力を振るう。
 *思い道りならないと、大声をだす。
 *自己中心的になる。

 以上の症状により日常生活または社会生活に制約が起きます。

 また、高次脳機能障害は外見からはわかりにくく、病院や診察では気づかれずに、実際の生活や社会日常生活に戻って初めて問題が顕在化(症状が出てくる)することがすくなく「見えない障害、隠れた障害」などとも言われております。

 ですから、交通事後で入院し、退院後職場復帰したときに、今まで行っていた仕事の手順を思い出すことができない。

 職場の人たちは、外見から分かりにくいので、ちぐはぐな事をしている本人の行動に理解できないー。face08

 それが続くと、本人と職場の人たちに不協和音が出てきて、結果退職しなければならない。face07

 ということがしばしばあるようです。

 ですから、脳卒中や交通事故で東部外傷しないように、健康な生活や安全運転(特にバイクに乗る人は気をつけてください。)に気をつけることが大切です。face25

 なお、高次脳機能障害につきましては、静岡県内にもサポートする団体もあるようなので、ネットで検索してみてください。

 今回は、高次脳機能障害を紹介しましたが、私達身近に起こりうることなので、ぜひ参考にして下さい。face17

  


Posted by 久保田さん  at 13:57Comments(0)介護