2018年11月09日

認知症について考えてみよう ~若年性認知症~

 実は、若い人でも認知症になると言われております。

 若い人とは、どんな年齢って、思いますよねー

 『若年性認知症』は、65歳未満に発症する認知症のことを言います。

 若年性認知症の好発年齢は、40~60歳の働きざかりです。

 男女比は、男性の方が多く、病気の進行も早いのが特徴とされております。

 原因は、アルツハイマー型認知症と脳血管性認知症の2つで6割をしめ、前頭側頭型認知症(ピック病)、アルコール性認知症(アルコールの多量飲酒による脳の萎縮)事故なので頭部外傷後遺症などがあります。

 アルツハイマー型認知症は、老廃物のタンパク質(ベータ・アミロイド)が脳にたまり、脳が萎縮する認知症ですが、遺伝によるケースもあり、その場合、発症年齢は30~50歳くらいと言われております。

 初期は、頭痛やめまい、不眠が見られます、さらに不安感、自発性の低下、抑うつ状態となり、うつ病と間違えられるケースもあるようです。

 以前に比べて、頑固で、自分中心となり、他人への配慮がなくなったと感じたら要注意!!

 ひどいもの忘れや、帰宅中で迷子になるようなことがあれば、赤信号です。

 次に脳血管性認知症の認知症は、脳出血、くも膜下出血、脳梗塞等で脳の血流が障害され起こり、これらの発作によって意識の低下、睡眠障害、麻痺、言語障害などの症状が現れます。

 発作が治まった後も麻痺や言語障害などが残る他、意欲低下、記憶障害、注意力や集中力の低下など症状が現れ、日常生活に支障を及ぼすようになります。

 前頭側頭型認知症(ピック病)は、「仕事ぶりがずさんになった」「約束を破る」など人格の変化がポイントになります。

 不潔になったり、衣類の乱れを気にしなくなることも。アルツハイマー病に似ているが、違うのは行動上の異変が目立つ、不安感情が見られないなどの点。このほか「話しかけられた言葉を何度のくりかえる」「言葉を一切話せなくなる」などの言語障害も危険信号となります。

 若年性認知症は、働きざかりで家族を養う大事な時期に発症するので、なっといっても早期発見が大切です。

 「忘れっぽくなった」「同じ物を買ってくる」「仕事の段取りが遅くなる」「失敗が増える」「やる気が起きない」などと感じたら受診をお勧めします。

 早めに治療に入ることで、症状の進行を遅らせたり、生活の改善が図ることが可能となります。

 また、自分の病気を知り、今後の生活や仕事への準備ができます。

 この若年性認知症が示すように認知症は65歳以上の高齢者の病気ではありません。

 40歳を過ぎたら、生活習慣を見直すことも認知症の予防につながりますので、該当する方は、生活習慣病にならないように過ごすことも大事です。

 以上、若年性認知症を紹介しました。face17

  


Posted by 久保田さん  at 14:38Comments(0)介護