2009年05月10日

現在の治療法との出会い①(出会いまでの道のり編)

 私の鍼治療(はりちりょう)は、少ない本数(1から多くて5本)で治療を行います。『治療を受けた人からは、これで良くなるの?』と言われることがあります。また、良くなかった方から数本の鍼治療で良くなったのが信じられず『注射を打ってもらった』と言われる人があります。

 もっとも私は、注射を打つ医療の免許はありませんので、あくまでも鍼(はり)やお灸(おきゅう)で、身体を刺激して症状を改善しているだけです。

 私も初心者の頃は、皆さんが知っている鍼治療(主に痛い所に治療をするやり方)をしており、鍼をたくさん打っていました。そんな自分がどうして、治療方法を変えたのか。皆さんに紹介したいと思います。

 私は高校を卒業してから、その当時日本で一つしかない鍼灸の大学であった明治鍼灸大学(現:明治国際医療大学)に進学しました。当時の明治鍼灸大学は、日本で唯一の鍼灸大学であると同時に鍼灸の学校として唯一附属病院を持っていました。

新しい学校だったので、鍼灸をいかに医療として認められるのか、学校全体で模索していました。まだ、その時は大学院もない時代(現在は、大学院博士過程まである。)だったので、卒後鍼灸界をリードしていく人材が養成したいと考え、病院で勉強してもらう研修制度がありました。

 私も「病院で鍼灸治療の可能性をしりたい。」と思い、卒業後は研修生として附属の病院で、勉強させていただきました。この研修制度は、医師の研修制度と一緒で、指導教官が医師であり、金魚のフンみたいな感じで、病院内を医師の後を歩いていたのを思い出します。

 1年目は、各科(脳神経外科、外科、内科、麻酔科、泌尿器科、眼科、歯科、整形外科、耳鼻科)をローテッションで周り、2年目は自分の希望する科で勉強することになっていました。当初私は、子供の鍼灸治療に興味をもち、アレルギーのことを勉強できる耳鼻科を選択するつもりでした。

でも、その時に教授である指導教官の医師がアメリカに留学することとなり、その先生から「きみは、もっと臨床が出来る科にいった方がよい。」と勧められ、一番行きたくなっかた麻酔科で、しぶしぶ研修することになり、その時に現在の治療法に出会ったのです。


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Posted by 久保田さん  at 17:45 │Comments(0)治療について

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