2013年09月07日
お気に入りの本『スタンフォードの自分を変える教室』

この本の著者のケリー・マクゴニカル氏は、スターンフォード大学の新進気鋭の心理学者であります。
彼女は、スタンフォード大学の医学部健康増進プログラムの担当者として、ストレスと上手に付き合い、健康的な選択をするためのお手伝いをしているそうです。
その仕事に携わり、多くの人が自分の考えや感情、体の習慣を変えようとして苦労している姿を見てきましたが、そのうちあることに気づきます。
意志力に関する思い込みの多くが、成功を妨げ、不要なストレスを生んでいることを・・・・・・
そこから彼女は『意志力の科学』という講座を大学で開設しました。
この『意志力の科学』の講座が本書の元になっています。
さて、『意志力の科学』の科学では、心理学、経済学、神経科学医学の部分から自己コントールに関する最新の見解をしております。
この本では、ダイエットや禁煙ができないのは、自分が意志が弱いからだと精神論で結論を出してしまうのではなく、どうしてダイエットや禁煙ができないのか、科学的に解説しております。
そして、科学的に自分の癖や内面を知ったうえで、どのように対処していけば乗り越えられるのかを講義形式で解説しております。
例えば、太りすぎの人の多くは、早食いです。
皆さんもご存じだと思いますが、早食いの人は、良く噛む人に比べて満腹感が遅く感じられるので、食べる量が増えてしまいます。
それだけでなく、良く噛んで食べると、自制心が強くなる傾向があるそうです。
つまり、ダイエットをしたければ、良く噛んで食べると食べる量も減って、なおかつ自己コントロールする力も高まる。
他にもダイエットできることがありますが、少なくともこの事を知っていると楽な気持ちでダイエットができそうです。
この本では、「自分の意志だけで困難乗り越えるのでなく、科学的に自己を知った上で対応策を見つけていきましょう。」と言うメッセージが読み取れます。
もし、よければ書店でお求めになってください。
