2018年12月25日

認知症について考えてみよう ~認知症のケアの方法について(パート2)

 前回では、認知症ケアの方法にについてお話をしました。

 認知症の方は、記憶をなくしてしまう喪失感、「自分はどうなってしまうのか」という将来への不安」、そして「誰も話を聞いてくれない、誰なも自分を受け入れてもらえない」イライラとした気持ちで生活しています。

 こんな気持ちでいる人を落ちつかせるには、『相手を受け入れる』ということが大切だとお話をしました。

 でも、ちぐはぐな理解不能の事をしている人を「どうやったら受け入れると感じてもらえるの?」と思いますね。

 そこで、今回は前回紹介しました、アメリカ発祥の『バリエーション』や近年はフランス発祥の『ユマニチュード』の技法について
お話します。

 特に『ユマニチュード』はNHKのためしてガッテンで紹介され、テレビでその方法が放送されました。

 この2つの技法に共通しているは、“傾聴”を行うことです。

 例えば、『ユマニチュード』では相手の視界に入り目を合わせ、そして相手の手上に自分の手を押して、相手の話を聞きます。

 この時のポイントは、相手の話を途中に遮らずに、また一切否定せずに相づちをしながら話を聞くことです。

 これをすることで、認知症の方は「気持ちがスッキリした。そして、自分を受け入れてくれる人がいた!」という安心感を持ちます。

 でも実際にやってみるとなかなか難しいと思います。

 なぜなら人間は“自分の話をするのが好きな生き物”で、相手の話を長いこと聞くことが苦手な生き物だからです。

 それは、女性より男性の方が顕著に現れます。

 歴史的に女性は共感を大切にしますが、男性は論理的思考が強く自分の出張を押す傾向があるからです。

 話は変わりますが、近年成人男性の犯罪が多く報じられておりますが、その原因を探るとほとんどが自分の論理的思考に基づいて犯行しております。

 簡単な言葉で言えば、“身勝手な犯行”ということになります。

 さて、話を元に戻すと、簡単に“傾聴”と言っても「いつ話が終えるのか分からない人の話を聞いていられるのか?」という不安があると思います。

 でも人は、話を聞いていると笑顔になったり、顔が緊張が緩んで朗らかになる時があります。

 この時が“傾聴”終了の時期だと考えて、その場を離れることが大切だと思います。

 でもいつもこの時間が取れるとは限りませんので、相手の状況や自分に余裕(時間を含めて)を考えながらすることになると思います。

 今回認知症ケアの方法で“傾聴”を紹介しましたが、これは介護の場面だけでなく、ビジネスの場面でも必要になってきます。

 機会がありましたら、勉強する機会を作ると人生有意義だと考えますので、一度挑戦してみてください。face22









  


Posted by 久保田さん  at 17:03Comments(0)介護