2018年12月17日

認知症について考えてみよう ~認知症のケアの方法について~

 今回は、実際に認知症の方にどう接すると良いのかをお話します。

 ただ、私が話すことは、認知症の方すべてに当てはまるものでは、ありません。

 ですから、一個人の意見として、参考にしていただければ幸いです。

 『認知症になれば、分かるなるので、そうなってしまえば、何を言っても大丈夫』と思っている方が結構多くいると思いますが、これは間違えです。

 物事の判断は確かに衰えていますが、感情は残っております。

 むしろ、判断能力が衰え分、感情を読み取る能力が増す感じがします。

 
 具体的に言えば、相手が何を話しているのか分かりせんが、話している顔の表情や声の質、そして雰囲気から相手が自分に感じていることを読み取ろうとします。

 ですから、バカにした表情で話をしている人には、拒否反応を示します。

 また、認知症の方は、思い出せたことが思い出せなくなりますが、その時に喪失感を感じ、それと同時“自分はこれからどうなってしまうか”という将来への不安や焦りを感じているようです。

 その時に『こんなにことがどうして分からないか?またはできないのか?』と言わると自分が状態が分からずに発言している人に対して、怒りや遠ざけたいと思う感じになりやすくなります。

 これは、皆さんも経験があると思いますが、学校や学校の同僚に『こんなことがどうして分からないのか?またはできないのか?』と言われたらおそらく「こちらの事情も分からずに何を言っての」と思い、がっかりする、不満をもつ、この場所にいたくないと思うかもしれませんね。

 そして、認知症の方が“この場所にいたくないので何処かに逃げたい!”と思い行動する形が、徘徊と言われております。

 “自分の気持ちを理解しれくれない場所から逃げたい”という気持ちは認知症の方でも健常者の方でも同じですよね。

 だから徘徊等の問題行動は、“自分の居場所を探している”ともいえる行動だと思います。

 では、どうしたら認知症の方が落ち着いて生活できるのでしょうか?

 これは、私達でもそうですが、自分の話に共感してくれる人がいると、安心感を持ちずっとその場所にいたいと思いますよねー。

 それが、“居場所になるのかもしれません”

 ですから、認知症の方に接するときは、“傾聴”が大切になってきます。

 そして、何を言っても否定せずに共感する。face17

 共感されたことで、安心感を持ち気持ちが落ち着いて過ごせるようになると思います。

 しかし、現実はなかなかうまくいかないかもしれませんが、やってみる価値はあります。

 また、認知症の方に上手に接する方法として、アメリカで作れたバリエーションやフランス発祥のユマニチュードがあります。

 NHKのためしてガッテンでは、ユマニチュードの方法が放送されました。

 バリエーションやユマニチュードも相手と向き合い、話を傾聴し、共感することは同じです。

 もし、認知症の接し方が勉強したいと思う方がいたら、バリエーションやユマニチュードをネットで検索してみてください。

 詳細なことが分かると思いますので、それを参考にしていただければ幸いです。face17

  


Posted by 久保田さん  at 16:09Comments(0)介護