2018年10月15日

認知症について考えてみよう ~レビー小体型認知症~

 今回は、レビー小体型認知症を紹介します。

 レビー小体型認知症は、脳の大脳皮質(人がものを考える時の中枢的な役割をもっている場所)や脳幹(呼吸や血液の循環に携わる人が生きる上で重要な場所)にレビー小体という特殊なたんぱく質がたくさん集まることによって神経細胞が壊れ、認知症症状が現れる病気です。

 レビー小体型認知症は、アルツハイマー型認知症に続いて発症数が多く、認知症全体の20%占めると言われております。

 女性よりも男性の発症が多いと言われております。

 初段階では、もの忘れよりも、実際にないものがありありと見える『幻視』や、パーキンソン症状(体や表情が硬くなる、体の動きが減る、姿勢が前傾姿勢となる、バランスを崩しやすくなる、突進して止まれなくなる等)が現れることも多いです。

 また、「レム睡眠睡眠行動障害」という睡眠中の異常行動(例:隣で寝ているパートナーを蹴ってしまう等)起こす人もいます。

 その他 自律神経神経の症状も多く、起立性のめまい、排尿障害や便秘、発刊過多などの症状も見られます。

 治療では、アルツハイマー型認知症に使用する抗認知症薬の塩酸ドネぺジル(商品名 アリセプト)がレビー小体型認知症の進行を抑える効果があるということで、保険適用されています。

 一説には、レビー小体が脳幹にたまると、歩行障害や運動機能に障害が起こるパーキンソン病になると言われているので、パーキンソン病を発症された方は、脳の代の皮質に同じレビー小体が溜まると認知症を発症しますので、この病気にも注意が必要です。

 以上、レビー小体型認知症のお話をしましたが、参考になったら幸いです。face17


  


Posted by 久保田さん  at 15:25Comments(0)介護