2016年05月28日

病は気から、幸せも気から!!

 
 平成28年5月22日(日)に平成28年度第1回 静岡県鍼灸師会 中部地区会 学術講習会(静岡県鍼灸臨床研修会共催)があざれあで、開催されました。

 今回は、『病は気から、幸せも気から』と題して、辻中病院柏の葉漢方未病治療センターの喜多敏明先生の講演を行われました。




 喜多先生は、富山医科薬科大学(現 富山大学 医学部)を卒業され、その後附属病院の和漢診療部に入局され、以来30年間漢方医として診療にあったっている医師の方です。

 先生は、医師となり附属病院の和漢診療部に入局した時に西洋医学で治らない難病の患者さんも多く来院しており、治る患者もいたが、それよりも病気の初期に治療を始めた方が漢方の効果があることに気づいたそうです。

 さらに、病気になる前の前段階、つまり東洋医学で言う未病(病になる前段階の状態)に気づいて改善を図ることが大事と感じるようになった
とのこと。

 それには、患者さんが自分自身を見つめ、病気になりそうな要因に気づき、自らがその要因を改善することが大事であり、医師としてその気づきを教えることが必要となるそうです。

 でも、なかなか自分自身の生活のスタイルを改善するのは、難しいものface25・・・・

 それが、他人から強制されたものは実行するのが難しく、やはり、自分で気づかないと改善しない。

 だから、その気づくようにレクチャーをしているそうです。

 最後に、先生に診療にあったっての心構えを聞いてみたら・・・

 苦しんでいる患者さんが目の前にいる時には、まずその苦しみを取る治療を行いますが、それと同時に病気になる要因に気づくようなレクチャーを行い、その人の人生が有意義になることを願って、普段の診療を行っているとのこと。

 まさに、『病は気から、幸せも気から』ですね~。face22



  


Posted by 久保田さん  at 18:48Comments(0)鍼灸コラム