2009年06月08日

弁証論治(べんしょうろんち)はPDCAサイクルに似ている。

現代のビジネスパーソンは、“自分で考え行動できる人”が必要とされていると言われいます。

 これは、待ちの姿勢では、現代の社会の生存競争に勝ち残ることは、できないことを示してのでは
ないでしょうか。

 でも、企画が立てて実行するだけでは、ダメである。結果と考察をしなければ、次に生きてくるもの
がないと思います。

 物を作る生産現場では、生産管理や品質管理では、PDCAサイクルという手法が用いられています。

 PDCAとは、それぞれの頭文字をとったもの

 P(Plan:計画)、D(Do:実行・実施)、C(Check:点検・評価)、A(Action:改善) 物を作るときに、P⇒D⇒C⇒Aと進み、またPに戻るという。これは、より良い品質を作るための基本的な考え方です。

 私が鍼灸治療(しんきゅうちりょう)で行っている弁証論治(べんしょうろんち)の考え方も、PDCAサイクルに似ていると思います。

P(Plan:診察を行い、証〔東洋医学的な診断]をたて、治療方針を決める)              
             ▽
D(Do:治療方針に従って、治療を行う)
             ▽
C(Check:症状の軽減や体の変化〔顔色の変化、舌の色や形の変化、脈の変化の有無、お腹・背中のツボの変化など〕を確認する)              
             ▽
A(Action:治療後の変化から、養生法と次の治療に生かす反省点を見つけ出す)





 少し無理に押し込めた感じがありますが....

 要は何を言いたいのかと言うと、この世に万能のツボや治療法は存在はしません。 しっかりと治療計画をたて、それをまず実行する。そして、結果を把握し、次にどんな養生や治療をしたら良いか考える。

 この一連のサイクルがあって始めて、確実で治療効果のある治療が行えるのです。それには、何が効果があるかしっかりと確認しなければいけない。そうなると1本の鍼(はり)が体にどう影響しているのかを追う必要がでます。

 そうして、確実に効果が出る鍼灸治療(しんきゅうちりょう)が行われると思います。
  


Posted by 久保田さん  at 13:59Comments(0)治療について