2012年09月08日
中小ホテル旅館のイノベーション

平成24年9月5日(水)にSOHO静岡主催のブレイクスルーセミナーが静岡市産学交流センター6階で開催されましたので、行ってきました。
今回は『中小ホテル旅館のイノベーション』と題して、法政大学院政策創造研究科教授の黒田英一氏の講演が行われました。
黒田氏から、まず東日本大震災からの現在までの主要都市の稼働率回復の話がされ、その次に日本に訪れる観光客の話をされました。
日本政府は、人口が減少して経済が縮小していく中で観光を主要産業として育てようとしていることは、皆さんもご存じだと思います。
ちなみに日本を訪れる外国人観光客の上位の国は、1位は韓国、2位は中国、3位は台湾と近隣からの国が占めているようです。
しかし、上位になっている観光客は政治状況によって、増減があります。
ですから、「近隣国相手のビジネスをしていてもよいのでしょうか?」と黒川氏は、行っていました。
それから、氏は「成功事例など、全員一斉に同じ方向に走り出す観光業界の実態がある。」と言われてました。
そこから成功事例として、熊本県の黒川温泉と鹿児島県妙見温泉「雅叙苑」の例をお話しされました。
ちなみに、この「雅叙苑」はかやぶきの山荘が旅館として使われており、山村料理を提供する旅館だそうで、一泊5万でなかなか予約がとれない宿だそうです。
離れに作った天空の森にいったては、一泊15万円だそうです。
この宿泊料でも大阪など大都市などから宿泊されることがあるそうです。
これらの成功事例のまとめとして、
限られた人に
力の及ぶ範囲で
さほど大きくない市場を相手に自分の商売する。
このことが、これからの中小旅館に大切なことではないかと黒川氏は講演されていました。
私としても、別の業種の話であったものの、味方を変えれば新たな市場があることの事例を知ることができ、とても勉強になったセミナーでした。
