2010年06月07日

作家 鈴木光司氏、『ドロップ』について語る。

作家 鈴木光司氏、『ドロップ』について語る。



 昨日(平成22年6月6日)にF-Biz(富士産業支援センター)のチャレンジセミナーが富士市のロゼシアターで開催されたので、聴講してきました。

 今回の講師は、作家の鈴木光司氏を招き、小出宗昭F-Bizセンター長と対談形式で話が進みました。

 鈴木光司氏と言えば、『リング』を代表するホーラー小説家ですよね。

 実は、今回セミナーが開催された6月6日もホーラーと関係ある日(ある有名なホーラー映画に関係しています。)なので、この日に講演に依頼したそうですが、皆さんわかりますか? これは、皆さんのご想像にお任せします。

 お話は、幼少に時代まで遡り、小説家を目指すきっかけとなった事、小説『リング』がヒットや映画になる経緯の話、自分の信念、子育ての話、林製紙さん依頼して書いたトイレットペーパー話など多岐にわたりました。

 小学生の時に、詩や小説を書いたことが褒められ、これが作家になるきっかけになったそうです。

 子供の頃に“褒められる”ことが大切と鈴木氏は言われ、自身の子育てでも実践したそうです。

 高校時代にロックバンドを結成していて、他のロックバンドの人達が集まるとタバコを吸って語あう雰囲気に、自分はタバコというアイテムをもたなくても、自分が成長することによって、ロックバンドの集まりの中に入れれば、自分はヒトカタに人間に成れるのではないかと自分は思い、それを信条にしたそうです。

 大学時代は、作家になるためにあらゆる物にチャレンジしたとのこと。

 奥様と結婚については、小学校からの片思いであり、自分がアッタックをかけたときには奥様は大学院を卒業され高校の教師になっており、しかも大学院の先輩のフィアンセまでいたとのこと。

 この時鈴木氏は、大学を卒業して塾経営や家庭教師やアルバイトをしながらの生活でしたが、“この人なら大丈夫”と感じるようにアピールが功を奏して、結婚に結びついたエピソードを語りました。

 代表作『リング』については、発売当初は売れなかったそうですが、出版業界に口コミで広がり、次ぎの『ラセン』で火がついて『ラセン』と同時に『リング』も売れ出したそうです。

 継続的なヒットは、まず口コミで周囲に広がっいて、マッチとなる出来事があって、ロングのヒットに繋がると言われました。

 『ビジネスでも自分のことでもそうですが、どの局面でも自分のやりたいことの意志を示すことが大切です。誰かがやってくれるではだめ。一つ一つに出会いを生かすことが大切です。』といわれ、自分は小さな講演会を大切にし、出来るだけ多くの皆さんと触れ会うことを意識していることを話されました。

 林製紙さんとのコラボ商品であり、トイレットペーパーにホーラー小説を書いた『ドロップ』についての経緯も話されました。

 依頼を受けた当初、『トイレという狭くて怖い空間にあるトイレットペーパーにホーラー小説が書いてあるのは、おもしろい』と思い引き受けたとこと。

 ドロップは1~3まで続き、これがエピロードで長編小説に繋がっていくと言われ、来年には長編小説『ドロップ』に取り掛かりたいと話されました。

 講演の最後に聴講してみなさんにメッセージをしてくださいと小出センター長に申し出に、鈴木氏は『トラブルに会うと逃げる人と戦いに行く人がいるが、人間と人間が向き合ったほうが解決が早いように感じる。私の場合は、トラブルがあったときには、自分から出向いていく』と話され、これを持って講演が盛大な拍手で終了しました。

 今回この講演を聞いて、自分を信じて小さいことを地道にをすることによって周囲に信頼され、それが何かのきっかけで大輪の花が開くということがわかり、とても有意義に感じました。

 それと、鈴木氏曰く『自分にはこれしかないと自分で選択範囲を決めないこと』が生きていくうえでは大切だと言われ、これも参考になりました。

 


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Posted by 久保田さん  at 14:27 │Comments(0)院長の独り言

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