2014年11月04日
お気に入りの本『おかげさまで生きる』

今回、『おかげさまで生きる』という本を紹介します。
著者は、東京大学医学部救急医学分野教授 矢作直樹(やはぎ なおき)氏であります。
矢作先生は、東京大学付属病院の医師でありますが、生と死にいつも直面している救急医学を専門にしているせいか、普通のお医者さんと比較してみると独特な考えを持っています。
例えば、本の冒頭に亡くなった母親と霊媒師の友人を通して会話をしたお話しがでてきます。
それとか、肉体は滅びても、魂は生き続ける等のことを本で述べております。
西洋医学を専攻しているならば、科学的かつ合理的に物事を考えるのが、普通です。
だけれども、生と死が入り混じる救急の世界では、個人の生きる力で生存したり、科学では計りしれない部分もあるのでしょう。
現代の医学では、すべての病気を治すこともできないと本では述べております。
そんな生と死が繰り返される世界にいるせいか、本では『私たちがあの世に持って行けるのは、様々な経験から得た記憶だけ』と言っております。
確かに、自らが築いた財産は、あの世に持っていけませんよねー。
そして、『生きることは、死ぬことあるがままの自分を受け入れ、「すべては学びである」と知る。』とも言っております。
良いことも悪いことも、自分の起きた事として受け入れる覚悟が必要だと説いております。
そして、悪いことは、まず受け入れて、少なからず自分にも原因があることを反省し、反省したら後悔はしない。
大事なことは、今この世界にいる自分は、いくつかの奇跡が起り、この世界に存在している。
だから、私達がやるべきことはたったひとつ、“今を全力で生き、今を全力で楽しむこと”と説いております。
この本を読んでいると、納得することが多く人生の後押しをしてくれる本だと感じます。
また、矢作先生は東大医学部の教授ですが、金沢大学医学部を卒業されていること。
必ずしも東大の教授は、東大出身者でないことも発見できます。
いま巷では、話題の本となっておりますので、ぜひ書店で手にとってみてください。
