2014年09月08日
~健康靴「アーチフィッター」で静岡から世界に挑む~

平成26年9月4日(木) 静岡市産学交流センターのセミナーがペガサート6階で行われましたので、行ってきました。
今回は、『~健康靴「アーチフィッター」で静岡から世界に挑む~『AKASHI』のチャレンジスピリットと社内リソースを重視したマーケティング』と題して、株式会社AKASHIのマーケティングセクションマネジャーの滝口知二氏の講演が行われました。
AKASHIと言う会社は、ご存じの方もあると思いますが、静岡市駿河区丸子に本社があり、従業員40名の中小企業であります。
今回のセミナーでは、地元静岡でマーケティングを行い、業績が上がっている企業の事例を参加者にお知らせすると言う趣旨が今回のテーマだったようです。
AKASHIは、1964年に下駄生地製造業として創業。
1990年には、事業の方向展開を行い、健康雑貨・美容雑貨の事業を展開し、これがヒットして収益が伸びたものの、その後この分野に競合企業が出てきて、収入の減少。
2000年に「アーチフィッター」ブランドを開発、現在はこのブランド展開をしております。
この日のセミナーでは、この「アーチフィッター」のブランド展開について、講師の滝口氏からお話しがありました。
この講演を聞いた時に、「アーチフィッター」は、会社の風土や強み、それを生かせる領域のマーケティングが重なって出来上がったブランドだと感じました。
まず、会社の風土では「ものづくりが好きで、他社の模倣は嫌い。」、「真面目で実直。こつこつと積み上げていく事が得意。」、「反面、環境の変化に即座に対応することが苦手。」⇒自分達のブランドを自分達で開発し、自分達の手で顧客に提案したい。
そんな企業風土のあるAKASHIは、元々下駄生地から操業したこともあり、健康関連事業から移行するときに、自分達の強みが生かせる靴に活路を見出そうとしたそうです。
また、自分達が技術が生かせ、大手靴メーカーがまだ日本で展開していない「コンフォートシューズ」に目をつけたそうです。
「コンフォートシューズ」は、ヨーロッパ特にドイツでは、良く知られていて、健康機能を持ったシューズのことをいうそうです。
なぜ、ここに目をつけたと言えば、日本女性は骨格が弱く、若いときから足の健康に悪い靴をはくので、他の国の成人女性よりも足のトラブルが多い傾向があること。
ですから、ターゲットは、40代~60代の主婦・OLで外反母趾の等の足のトラブルに困っている。もしくは幅広・甲高で合う靴がなくて困っている。
このような方たちに向けて立ち上げたブランドが「アーチフィッター」であります。
ブランドの特徴は、
◎顧客のの欲するものよりも顧客の足の健康を優先。
◎マイナーなトラブルにも対応。
◎靴科学の研究(解剖学、運動学)に基づく独自の靴づくり。
ブランドのミッション
足のトラブルソルーション~セルフメディケーションで社会貢献。
近年では、インターネット販売や直販をして、販売価格が下がらないようにし、その利益を持って次の研究・商品開発に繋げているそうです。
以上が、講演を簡単にまとめてみましたが、実際の話ではマーケティングの専門用語がたくさん出ていたので、理解するのに少し難解だったのですが、現在のマーケティングの展開を勉強できたことは、有益でした。
