2013年11月08日
第18回静岡健康・長寿フォーラムに行ってきました。
第18回静岡健康・長寿学術フォーラムがグランシップで開催され、行ってきました。
このフォーラムは県が主催者となり、県内の静岡大学、静岡県立大学、浜松医科大学の三校による健康・医療に関する最新の研究成果を県民に知っていただく機会を設けたフォーラムであります。
今年のテーマは、「健康・長寿社会へのアプローチ」であります。

1日目は、「補完代替医療」「最新のがん診療」の講演。
2日目は、「地域包括ケアなどに関する討論と県民フォーラム」「健康寿命の伸ばし方」についての講演。
私は、2日目のフォーラムに参加しました。
まず午前中は、『在宅高齢者の「食べること」を支援するチームをつくろう。』で講演が行われました。
管理栄養士・歯科衛生士・看護師の資格者の方が、それぞれの立場から「食べること」の支援について講演されました。
中でも、フリーの管理栄養士で活躍されている江頭文江氏(地域栄養ケアPECH厚木 代表)の講演では、高齢者の低栄養と口腔ケアの大切さをお話しされているのが印象的でした。
皆さんは、これだけ食べ物が多い中でなぜ低栄養になるのかと思う方もいるかもれませんが、一人暮らしになると自分の好きな物だけを食べてしまい、その結果低栄養となってしまいます。
また、食べるのが当たり前と思っているかもしれませんが、高齢となり脳梗塞のマヒ後遺症や、パーキンソン病などに罹ると思うように食べれなくなる方もいます。
この食べる機能が衰えてくると、食べた物が一部気管支に入って誤嚥性肺炎を発症したり、食べかすが口の中に残り、それをしっかり歯磨きができないと感染症を発症したり、最近では心不全に罹る報告もあります。
口腔ケアは、入れ歯の調整、口周りの筋肉を鍛える、口の中を綺麗にして、病気にならないように予防する効果があります。
江頭氏の講演では、脳梗塞で片側にマヒが残る人の要望でトーストを食べていただき、口の中に残った食べかすをお茶ゼリーを食べることで、口の中がきれいにする事例を発表され、関心を持ちました。
このお茶ゼリーは、薬局でも売っているのですが、トロミをつける顆粒であります。
お茶など液体を飲んだ時にむせる方は、お茶の一部が食道でなく気管支に一部入ってしまう症状で、これを防止するために少しトロミをつけて気管支にはいらず、むせない予防をします。
私も、福祉用具専門相談員で、このトロミが入ったお茶を試飲したのですが、決しておしいものではありませんでした。
さて、午後は健康寿命の伸ばし方について講演がありました。
健康寿命が分からない方もいますが、「健康上問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことを言います。
静岡県は、男性が71.68歳で全国2位・女性が75.32歳で全国1位、男女合わせると全国1位であります。
この健康寿命と平均寿命の引くと、約10年の差があり、この10年が医療と介護が集中的に必要となる年月となります。
静岡県では、「平均寿命と健康寿命の差を減らそう」、そうすれば幸せな老後が送れると運動をしております。
でも、私から行政の立場をみると、平均寿命と健康寿命の差が縮まれば、医療・介護の出費が減ることが主眼だと感じます。
このセクションでは、まず東京都老人総合研究所 研究副部長の大渕修一氏が「老年症候群」と出して講演しました。
大渕氏によると、老化は徐々にくると思いがちであるが、亡くなる数年前に急に身体能力が落ちてくる。その落ちる時に運動をすれ
ば身体機能が維持ができることを講演されていました。
また、東京学芸大学名誉教授の波多野義郎氏の講演では、歩行と消費カロリーのお話しが聞けました。
1㎉を消費するには約30歩必要で、体重1㎏を消費するには7200㎉およそ21万歩 歩く必要があります。
一度に21万歩あるくのは、難しいですよねー。
では、分割してみると
一回に1万歩×21回 1㎏減/3週間。
一回に3000歩×63回 1㎏減/2ケ月。
体重1㎏を落とすことは、とても大変だと気づかれたでしょうか?
一日3000歩 歩いたとしても、1㎏を落とすには約2ヶ月かかかることになります。
太るのは簡単でも、落とすのは大変ですね。
この講演の後、静岡大学教育学部教授の中野美恵子氏の自立体力トレーニング運動が行われ、講演が終了しました。
今回このフォーラムに参加して気づいたのは、医療が治す医療から支える医療となってきている。
つまり、長寿社会ではいかに人に頼らず生きていけるかのQOL(生活の質)が大切になってくるのです。
そのQOL(生活の質)を考える上で大切になるのがQOM(動作や動きがしっかりできるのか)が重要視されてきます。
つまり、死ぬ直前まで自分の事が自分できる。
健康寿命の状態のままあの世に旅立てる人生が今後人々の生き方に重要になってくることを感じたしだいであります。
このフォーラムは県が主催者となり、県内の静岡大学、静岡県立大学、浜松医科大学の三校による健康・医療に関する最新の研究成果を県民に知っていただく機会を設けたフォーラムであります。
今年のテーマは、「健康・長寿社会へのアプローチ」であります。

1日目は、「補完代替医療」「最新のがん診療」の講演。
2日目は、「地域包括ケアなどに関する討論と県民フォーラム」「健康寿命の伸ばし方」についての講演。
私は、2日目のフォーラムに参加しました。
まず午前中は、『在宅高齢者の「食べること」を支援するチームをつくろう。』で講演が行われました。
管理栄養士・歯科衛生士・看護師の資格者の方が、それぞれの立場から「食べること」の支援について講演されました。
中でも、フリーの管理栄養士で活躍されている江頭文江氏(地域栄養ケアPECH厚木 代表)の講演では、高齢者の低栄養と口腔ケアの大切さをお話しされているのが印象的でした。
皆さんは、これだけ食べ物が多い中でなぜ低栄養になるのかと思う方もいるかもれませんが、一人暮らしになると自分の好きな物だけを食べてしまい、その結果低栄養となってしまいます。
また、食べるのが当たり前と思っているかもしれませんが、高齢となり脳梗塞のマヒ後遺症や、パーキンソン病などに罹ると思うように食べれなくなる方もいます。
この食べる機能が衰えてくると、食べた物が一部気管支に入って誤嚥性肺炎を発症したり、食べかすが口の中に残り、それをしっかり歯磨きができないと感染症を発症したり、最近では心不全に罹る報告もあります。
口腔ケアは、入れ歯の調整、口周りの筋肉を鍛える、口の中を綺麗にして、病気にならないように予防する効果があります。
江頭氏の講演では、脳梗塞で片側にマヒが残る人の要望でトーストを食べていただき、口の中に残った食べかすをお茶ゼリーを食べることで、口の中がきれいにする事例を発表され、関心を持ちました。
このお茶ゼリーは、薬局でも売っているのですが、トロミをつける顆粒であります。
お茶など液体を飲んだ時にむせる方は、お茶の一部が食道でなく気管支に一部入ってしまう症状で、これを防止するために少しトロミをつけて気管支にはいらず、むせない予防をします。
私も、福祉用具専門相談員で、このトロミが入ったお茶を試飲したのですが、決しておしいものではありませんでした。
さて、午後は健康寿命の伸ばし方について講演がありました。
健康寿命が分からない方もいますが、「健康上問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことを言います。
静岡県は、男性が71.68歳で全国2位・女性が75.32歳で全国1位、男女合わせると全国1位であります。
この健康寿命と平均寿命の引くと、約10年の差があり、この10年が医療と介護が集中的に必要となる年月となります。
静岡県では、「平均寿命と健康寿命の差を減らそう」、そうすれば幸せな老後が送れると運動をしております。
でも、私から行政の立場をみると、平均寿命と健康寿命の差が縮まれば、医療・介護の出費が減ることが主眼だと感じます。
このセクションでは、まず東京都老人総合研究所 研究副部長の大渕修一氏が「老年症候群」と出して講演しました。
大渕氏によると、老化は徐々にくると思いがちであるが、亡くなる数年前に急に身体能力が落ちてくる。その落ちる時に運動をすれ
ば身体機能が維持ができることを講演されていました。
また、東京学芸大学名誉教授の波多野義郎氏の講演では、歩行と消費カロリーのお話しが聞けました。
1㎉を消費するには約30歩必要で、体重1㎏を消費するには7200㎉およそ21万歩 歩く必要があります。
一度に21万歩あるくのは、難しいですよねー。

では、分割してみると
一回に1万歩×21回 1㎏減/3週間。
一回に3000歩×63回 1㎏減/2ケ月。
体重1㎏を落とすことは、とても大変だと気づかれたでしょうか?
一日3000歩 歩いたとしても、1㎏を落とすには約2ヶ月かかかることになります。
太るのは簡単でも、落とすのは大変ですね。

この講演の後、静岡大学教育学部教授の中野美恵子氏の自立体力トレーニング運動が行われ、講演が終了しました。
今回このフォーラムに参加して気づいたのは、医療が治す医療から支える医療となってきている。
つまり、長寿社会ではいかに人に頼らず生きていけるかのQOL(生活の質)が大切になってくるのです。
そのQOL(生活の質)を考える上で大切になるのがQOM(動作や動きがしっかりできるのか)が重要視されてきます。
つまり、死ぬ直前まで自分の事が自分できる。
健康寿命の状態のままあの世に旅立てる人生が今後人々の生き方に重要になってくることを感じたしだいであります。
