2010年07月05日

『先天の元気』とは?

 これまで、『気』は生命のエネルギーであることを解説してきました。

 古代中国では、生命のエネルギー体としての『気』は、体を動かす・体を温める・体を栄養する・免疫作用・異常発汗や出血を抑制する作用があると考えました。

 前回の「食べ物から『気』作られるとはどうゆうこと?」では『後天の元気』について説明しましたが、その記事の中で、『先天の元気』について記載しさせていただきました。

 皆さんは、覚えていますか?

 『先天の元気』とは、生まれもっている『気(生命エネルギー)』です。

 この『先天の元気』は、特に生殖や発育に働くとされています。

『先天の元気』とは?これらは東洋医学では、両親から受け継いだものとされています。
 
 どうして、そうなったかは、東洋医学の文献を読んでもわかりません。

 そこで、私なりに考えてみました。

 赤ちゃんは生まれたばかりで、母乳の他はほとんど栄養を取らない状態で動くので、なんらかのエネルギーがあるのではないかと考えた思います。

 赤ちゃんが、母親中にいるときはヘソの緒から免疫をもらっているので、生後6ヶ月は感染症になりにくいと言われています。

 赤ちゃんが風邪にかかりにくく、幼児が風邪にかかりやすい状態から考えると、赤ちゃんには特殊な力が備わっていると感じのかもしれません。

 そう考えてみると、赤ちゃんの『気』のエネルギーは、両親の『気』が生まれてくるときに宿ると考えたと思います。

 これを先の『先天の元気』となったと、私は考えるのです。

 この『先天の元気』は『腎(じん)』という内臓に収められます。

 次回は、『先天の元気』がどうして、腎に収められるのか解説したいと思います。


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Posted by 久保田さん  at 11:27 │Comments(0)鍼灸コラム

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