2010年03月31日

祝『そうたく治療院のかわら版』1周年記念

平成22年3月31日で、eしずおかブログを始めてちょうど1年が経過しました。

 この間5000を超えるアクセスがありました。

 また、ブログを通じて新たな出会いがあり、新鮮な経験をさせていただきました。

 改めて、eしずおかブログを始めてよかったなと実感しています。

 私のブログ自体に、言葉の柔らかさが少しかけているかなと自分では感じているのですが、少しくだけた文章よりか自分の思いをこれからも真摯に発信したほうが自分らしくて、いいのではないかと思っているのです。

 ですからこれからも誠実に鍼灸の素晴らしさを伝えていきます。

 少しかたくなった挨拶をしましたけれども、これからもよろしくお願いします。
  


Posted by 久保田さん  at 14:21Comments(2)院長の独り言

2010年03月29日

平成22年4月 休診のお知らせ

◇◆◇平成22年4月の休診のおしらせ◇◆◇

4月21日(水)通常営業日ですが、所用の為、休診とさせていただきます。振り替え営業として、前日20日(火)営業をしますので、よろしくお願いします。


以上間違えないようにお願いします。
  


Posted by 久保田さん  at 14:24Comments(0)施術(治療を行う日)の変更

2010年03月26日

手のツボにハリをすると脳の血流が良くなる。

 皆さん、先週の日曜日(平成22年3月21日)に放送されたTBS系毎日放送制作の『となりのマエストロ』という番組を御覧になったでしょうか?

 志村けんさんがお父さん役で、宮崎美子さんがお母さん役で出る番組です。

 今回は、手のツボが特集として放送されました。

 その番組の中で、なんと我が母校の明治国際医療大学が出たのです。

 その内容とは、被験者(実験の協力者)にMRIに入ってもらい、なにもしていないときと手の合谷(ゴウコク)にハリ治療した
ときの脳の血流の変化を調べた実験が行われていました。

 なんと!!

 手の合谷(ゴウコク)にハリ治療後に脳の血流が良くなる映像が見られたのです。 

 この一面からも鍼灸治療が科学的にも研究されていることが分かります。

 ちなみにこの時解説に出た方が明治国際医療大学脳神経外科の樋口教授でした。

 先生には、病院研修時代にお世話になったというか、よくMAIに被験者として入らされた思い出があります。

 本当に懐かしかったのですが、思い出は横において、今うちの大学では、医学部の学生さん達も研修に来るそうです。

 医師の間でも、西洋医学で足りない部分を補う治療(補完療法)として注目されています。

 ただ、そのことが一般の市民に知られていないのが、現状です。

 もし、みなさんも興味がありましたら、『となりにマエストロ』のホームページを御覧になってください。

 URL:http://www.mbs.jp/maestro/oa/20100321/

  


Posted by 久保田さん  at 15:19Comments(4)鍼灸コラム

2010年03月24日

心の病を身体から治す鍼灸治療

私の尊敬する鍼灸師の先生は、『病を見るならその人間を見よ、人間を見るならその環境を見よ』を教訓とされています。

 この言葉を始めて聞いたとき「何で鍼灸治療にそんなことを知らなきゃいけないのか?」と思っていました。

 でも、考えてみれば、“現代の社会はストレスから発症している病気が増えています。”

 近年、心と体の関係を新聞などで、論評する大学教授の方もいます。

 私も緊張しやすいタイプなので、緊張すると肩がはり、ミゾオチの当たりが気持ち悪くなり、胸の当たりが張った感じになります。

 これを東洋医学では、胸脇苦満(きょうきょうくまん)と言います。

 さらに強くなると食欲がなくなったりします。

 ストレスで食欲が無くなってしまう状態を東洋医学では、肝脾不調証(かんぴふちょうしょう)と診断します。

 更に、ストレスを強く受けると、眠ったいのに目がさえて眠れなくなることがあります。

 この場合は、東洋医学では心火上炎(しんかじょうえん)または、肝火上炎(かんかじょうえん)と診断します。

 さて、身体が亢進状態となり一睡も眠れないときに、安心したことがあると、ミゾオチのつかえとれ、肩がスウットなって、身体が重くなり、眠たくなることありませんか?

 これは、緊張状態が解けた証拠です。

 鍼でも、先ほどの「緊張して肩がはり、ミゾオチの当たりが気持ち悪くなり、胸の当たりが張った感じ」に対して合谷(ゴウコク)にハリ治療をすると、肩がスウットして、ミゾオチの不快感がなくなります。

 このように、ハリ治療により身体の緊張が取れるわけです。

 また、それによって張り詰めた気持ちも解けてきます。

 ですから鍼灸治療は、ストレスにより交感神経や副交感神経のバランスが崩れて発症する自立神経失調症などの不定愁訴に、効果があるのではないでしょうか。

 これは、WHO(世界保健機構)でも鍼灸適応疾患として認められています。

 鍼灸治療の素晴らしいことろは、直接心からアプローチするのではなく、身体からアプローチする点です。

 一般的なカウンセリングでは、相手が心を開くまで時間がかかります。

 でも身体からアプローチすれば、身体が軽くなれば、心も前向きになり、それが機転となって快方の道に行きやすくなります。

 ここで注意されてほしのは、重度の心の病の方は、身体の緊張も強く、一回の治療ではその緊張が取れにくいので、継続した治療も必要なのも事実です。

 もちろん、専門のカウンセリングも必要なる場合があります。

 でも、軽症の心の病から発症するさまざまな不定愁訴(不定愁訴・・・・身体のどこが悪いのかしっかりしない訴えで、検査をしてもどこが悪いのかはっきりとしない状態)は、鍼灸治療により身体の緊張をほぐすことで、快方に向かいます。

 また、薬を使わないので、副作用の心配がありません。

 心と体が連動していることを東洋医学では“心身一如(しんしんいちにょ)”と言います。

 鍼灸治療には、こんな素晴らしい面があるのです。
  


Posted by 久保田さん  at 14:37Comments(3)鍼灸コラム

2010年03月19日

WHOの鍼灸適応疾患について

 この冬(平成21年11月~平成22年2月)世の中を騒がせたのは、新型インフルエンザだと思います。

 この感染状況を報告した機関が、テレビでよく出たWHO(世界保健保健機構)でした。

 このWHO(世界保健保健機構)では、鍼灸の適応疾患について公表しています。

 皆さん意外と知られていないと思いますので、今回記事に掲載することにしました。


神経系疾患 
 神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中の後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー

運動器系疾患 
 関節炎・リュウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷後の後遺症(打撲、むちうち、捻挫)

循環器系疾患 
 心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ

呼吸器系疾患 
 気管支炎・喘息・風邪および予防

消火器系疾患 
 胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆のう炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾

代謝内分泌系疾患 
 バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血

生殖、泌尿器疾患 
 膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰委

婦人科系疾患 
 更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊

耳鼻咽喉科系疾患 
 中耳炎・耳鳴り・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎

眼科系疾患 
 眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい

小児科疾患 
 小児神経症(夜泣き、かんのむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質改善


 以上を挙げてみましたが、これらの疾患の全てに鍼灸治療が効果があるのかといえば、治療する施術者の力量によります。

 ただ、世界的機関が上記の疾患に関して有効性が認めれると発表していることは、皆さん殆どの方が知らないと思います。

 ですから、この機会に知っていただいて、皆様の健康増進に鍼灸治療を利用していただければ幸いです。  


Posted by 久保田さん  at 15:39Comments(0)鍼灸コラム

2010年03月17日

お気に入りの本『モデル失格』





 この本の著者は、人気モデルの押切もえさんです。

 この本を紹介すると少しミーハー的に思えるかもしれませんが・・・・・・

 でも、内容はいたって真剣に自分のことを書いてあります。

 モデルとしてステップアップしていく間に、さまざまな壁にぶつかり、それをどう乗り越えてきたのか紹介されています。

 壁とは、事故で自分のキャリアを失いかけたこと、モデルとして年齢、身長や小顔でないことで悩んだことなど・・・・

 モデルさんは、その時代の流行の容姿や雑誌のコンセプトで選ばれるので、見た目に華やかさとは違ってたいへんだなと思います。

 そんな状況の中でも、自分のチャームポイントを忘れず、しかも雑誌のコンセプトに合わせて自分を変える努力をしたことがわかる内容になっています。

 無名だった彼女が数年で、有名モデルになったのか考えると、やはり、あきらめずに努力した一言になると思います。

 でも、その根底にあるのは“モデルの仕事を続けたい”という強い思いがあったから、どんな環境でも乗り越えようと色んなアイデアが浮かび、チャレンジした結果、成功を収めているのだと思います。

 それと後感じることは、“周囲への感謝に気持ち”があること。

 ゴルフの石川遼君でもそうでうすが、一流と呼ばれる人は、皆“周囲への感謝に気持ち”を言葉に出します。

 華やかな舞台で支えてくれる人があって始めて、自分が舞台に立てることを自覚しています。

 この『モデル失格』は、若い女性の挫折克服本としては、役に立つ本だと思います。

 時間がありましたら、一読してみてください。  


Posted by 久保田さん  at 15:51Comments(0)院長の独り言

2010年03月15日

バリデーションテクニック実技編(静岡会場)に参加しました。




*バリデーションとは・・・・アメリカのナオミ・フェイル女史によって作られた認知症のコミュニケーションテクニックです。

 平成22年2月24日(水)静岡介護労働安定センターの主催によりバリデーションテクニック演習編が、マイホテル竜宮にて開催され、これに参加しました。

 今回は、昨年の7月に行われた講義に続いて、実際の実技の演習を行いました。

 講師は、前回講義をされた関西福祉科学大学福祉学部准教授の津村尚子先生でした。

 当日は、70名の参加者があり、午前10時からまず前回の内容を復習する内容の講義が行われ、お昼を挟んで午後から実技が行われました。

 午前中の講義では、高齢者の異常な行動に目を向けるのではなく、その背景を知ることが大切だと強調されました。

 具体的には、脳疾患そのものが、異常な行動を起こしてるのではないと言うこと。

 それよりも、社会的・心理的な影響で、他者とうまく交わることができないと思うことが、自分はダメな人間だとかこれ以上恥をかきたくないとか思い込むことで、自分の世界に入ってしまう。

 自分の内なる世界に入ると、自分の過去の良い時代に入り込むので、過去にいたが現在は存在しない人に名前を口にしたりする。

 これが、“幻覚・幻聴”として表れてくる。

 バリデーションでは、「認知症高齢者とのコミュニケーションをとうして感情レベルに訴えて方法」とされています。

 つまり、高齢者のおかしな行動は、脳に原因があるのではなく、認知症になったことで、自分の感情を上手く表現できないとか、自分の気持ちを受け取ってくれないとかによって、“幻覚・幻聴”が起こっているのです。

 だから、これらの問題は、病気そのものが原因でなく、「自分の気持ちを受け取ってくれない。」という気持ちが行動に表れているのです

 そうすると、これらのおかしな行動がなくすには、“共感”をして高齢者の気持ちを受け取ることが大切になります。

 ですから、実技では主に共感の仕方、高齢者の感情を表出させるテクニックを勉強しました。

 津村先生曰く『人間において共感のないことのそれ以上苦しいことはない』と言われました。

 つまるところ、人間は自分の傍に自分を無条件に受け入れくれる存在がないと生きていけないということでしょうか?

 “人”という時は、二本の棒が支えあって“人”と言う字をしていると言われています。

 私達人間は、周囲に支えられて、世の中で活躍できるのです。

 こうゆう勉強をすると、改めて自分の周囲にいる人達の大切を実感します。

 これは、大切なことだと思います。
  


Posted by 久保田さん  at 14:40Comments(0)介護

2010年03月12日

8回目のf-Biz訪問です。





 平成22年2月22日(月)にf-Biz(富士市産業支援センター)に行ってきました。

 今回で、f-Biz(富士市産業支援センター)訪問も8回目となります。

 この日も所員の安川さんと面談をさせていただきました。

 今回は、なかなか自分が見本になるホームページが見つからなかったのが、やっと見つけることが出来た話や鍼灸治療の時代における趨勢(すうせい・・・なりゆき)についてお話をしました。

 皆さんは、鍼灸治療の物理的治療と漢方医療の薬物的治療では、どちらが古くから行われたか知っていますか?

 中国医学のバイブルと呼ばれている『黄帝内径(こうていだいけい)』と言われる本があります。

 この本は2篇に分かれています。

 一つは、『素問(そもん)』と言う書物です。これは、主に養生つまり、病気にならないための生活の仕方を解説してある書物とされています。

 もう一つは、『霊枢(れいすう)』と言う書物です。これは、別名『針経』と呼ばれ鍼灸治療の用法を解説してある書物とされています。

 その後に、中国現存する最古の薬物『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』や漢方薬のバイブルと呼ばれる『傷寒論(しょうかんろん)』という書物が登場します。

 『傷寒論(しょうかんろん)』の中には、皆さんの使用したことのある「葛根湯(かっこんとう)」が記載されています。

 文献的にみれば、鍼灸治療が先に行われたということになります。

 しかし、漢方薬がしっかりと確立してくると、漢方薬の治療が増えてきます。

 おそらく、どの時代でもそうですが、痛みがともなうかもしれない鍼灸治療よりも、手軽に飲む漢方薬が市民受けたからだと思います。

 では、鍼灸治療は漢方治療に劣るのかというと、鍼灸治療の効果は直接身体を刺激するので早めに出ることが多いのですが、漢方の場合や緩やかな効果が出やすいと考えられます。

 どちらとも良い治療なので、その時の状態に合わせて選択すれば良いと思います。

 そんな話をして、今回の意見交換を終了し、帰ってきました。  


Posted by 久保田さん  at 15:26Comments(0)院長の独り言

2010年03月10日

起業研修プルグラム最終日に参加しました。




 平成22年2月14日(日)に起業研修(富士・静岡会場)プログラム最終日に参加しました。

 前回は、初回の1月16日(土)に出席しましたが、それ以降は都合がつかず、最終日の参加となりました。

 この日は、13:00~17:00まで研修が行われ、前半は富士産業支援センター長の小出宗昭氏、後半は中小企業診断士の菊間範明氏が講義を行いました。

 前半の講義は、小出宗昭氏から『誰にでも良い部分はあるはずです。それに気づいていない人が多い。その部分が他との差別化につながりる』から話を始めらました。

 講義は進められ、『どんなに素晴らしい商品があっても、知ってもらわなければ、意味がない。』『いままでやっているサービスがビジネスチャンスとは気づかない。』『常識にとらわれない見方が必要。これは、こんな物と思っていると気づかないままである。』『商品は見せ方が重要で、わかりやすい方がよい(わかりやすいネーミングなど)。』と話をされました。

 事例として、北極しろくま堂の園田正世をあげられ、『彼女がスリリング(米国製のだっこひも)を販売しようとしたときに、既にネットショップで100社ぐらいは、販売していた。その中で成功した訳は、“常に良い商品”をと思い、商品を改良したからこそ成功できた。と説明しました。

 他にもいくつかの事例をあげられ、『自分は、富士市を活気のある町にしたい。』と抱負を述べられ、前半の講義は終了しました。

 後半は、菊間範明氏から『開業前からなるべく多くの人脈を持つこと。商品を売ろうとする人たちのニーズを知ること。自分の必要なキャッシュから一日どのくらいのお客さんが必要かと考えること。創業直後に多くのお客さんが来店したときは、お客さんに対応できないことがあると、その後のお客さんが減ってしまこと。』とお話がありました。

 今回は、起業研修プログラムに参加し、具体的に商店の具体的な経営に触れたことは、とても新鮮でした。

 また、研修には2回しか出席できませんでしたが、この経験は今後の人生に活かされると思います。
  


Posted by 久保田さん  at 15:17Comments(0)院長の独り言

2010年03月08日

唇に出来た腫れ物をハリ治療で解決!!(治療のまとめ)

 今回のブログでは、長きにわたり、私の見苦しい写真を掲載したことを皆さんにお詫びをしたいと思います。

 当初は、ダイジェストの形で掲載しようと考えたのですが、本当にハリ治療で治しているのか疑われるのではないかと思い、全部の治療の様子を掲載させていただきました。

 治療効果は、2週間過ぎに少しずつ出てきましたが、やはりキレイな唇のなるまで、3週間かかりました。

 今回のブログで注目してほしい点は、毎回唇の写真と一緒に掲載された舌の写真です。

 舌の写真を見て、気づかれた方もいらっしゃると思いますが、舌の色が変化するのことを分かりましたか?

 今回は、これらを比較するために、治療開始時の唇と舌、治療初日夜の唇と舌、治療終了時の唇と舌の写真を下記に掲載して見ました。

 
   《治療開始時の舌》               《治療開始時の唇》

 
   《治療開始した夜の舌》             《治療開始した夜の唇》
 
   《治療終了時の舌》                《治療終了時の唇》

 写真を見るとわかると思いますが、舌は治療初日と治療終了時では、明らかに治療終了時の方がキレイだと思います。

 つまり、症状が改善すれば、舌もキレイになるのです。

 このことは、何を意味しているのかと言うと、私は痛みや皮膚の腫れなど諸々の症状は、身体にヒズミが起き、バランスが崩れた結果に身体の警告音としてして、私達に知らせてくれていると考えいます。 

 ですから、そのヒズミのバランスを調整することが、治療には大切なこととなります。

そして、身体の中ヒズミが調整されるとこで、病気や諸々の症状が改善するのです。

 でも、一般に行われている直接行われる鍼灸治療は、この警告音を治療により、押さえ込むような形になり、結果症状が軽減されたと感じるのです。

 しかし、これでは身体のヒズミの部分を無視して治療を行っているので、根本を治さない限り、また症状は再発してしまいます。

 では、身体のヒズミは何処で見るのかと言うと、東洋医学では脈やお腹・背中・手足のツボ、そして舌に出てくると考えています。

 東洋医学は、元々経験医学ですから、先人達が長い年月をかけて、病気と関連する部分を探し、そこを目印として治療を行ったと考えられます。

 ですから、東洋医学で舌を見るということは、映像から身体の中を見るという点において、レントゲンと似ていると思います。

 身体のヒズミの目印となる舌や脈を参考にしながら治療を行い、治療後これらがどう変化をするのかを確認することで、治療効果や予後が判定できます。

 ですから、ハリ治療により、身体のバランスを調整し、根本から改善されていくのです。

 このことからも、東洋医学では舌を見ることの重要性を今回の記事で、理解していただいたらありがたく思います。
  


Posted by 久保田さん  at 14:55Comments(0)鍼灸コラム

2010年03月05日

唇に出来た腫れ物をハリ治療で解決!!(治療終了です。)

8日(金)の様子は・・・・・・

 7:15 少し熱い便が出る。

 8:00 少し熱い便が出る。

 13:00 唇と舌の写真を撮ってみました。

 

 写真を見ると前日まであった赤い斑点のような物がなくなり、他の唇の色と変わらない色をしています。

 舌も、朝少し熱い便が出たせいで、内熱(身体の中にある熱)が外に出たせいか、正常舌に近い淡紅舌(タンコウゼツ)に近くなっています。

 前日の舌の写真を見ていただければ、あきらかに色が変わってきれいな色になっています。

 舌の苔(コケ)も薄くなったことも気づかれると思います。

 この写真から、唇と舌がきれいになったことを確認して、治療を終了しました。

 ちょうど、三週間で治療を終了することにしました。

 今回の症例では、唇と舌と写真を撮りながらどう変化するのか、実験的に治療を行ってみました。

 特に、2週目以降になると舌の色が悪くなると唇にも変化が起こることがありました。 
 
 皆さんは、その点で気づかれたでしょうか?

 その点について、次回に治療のまとめとして解説をしたいと思います。
  


Posted by 久保田さん  at 14:45Comments(0)鍼灸コラム

2010年03月03日

唇に出来た腫れ物をハリ治療で解決!!(パート10)

 5日(火)の様子は・・・・・・

 7:00 朝食後、便が出る。

 23:00 ハリ治療を行いました。

 

 写真で左上唇を見ると、前日出現した白い組織がほぼ消失しています。

 舌は、前日と比べて赤い色が薄くなってきました。内熱(身体の中にある熱)が少し減っていることを示します。

  脈は、枯弦滑(表面がカサカサ緊張して、少し押さえるとなめらかな脈)でした。

 まず左行間(コウカン)にハリ治療をすると枯弦脈(表面がカサカサ緊張している脈)減少して、滑脈(なめらかでふれるとコロコロした脈)顕著となりました。

 次に上巨虚(じょうこきょ)というツボにハリ治療いました。しかし、脈がかえって硬くなってしまい、治療を終了し、そのまま就寝しました。


 6日(水)の様子は・・・・

 5:10 起床しましたが、昨晩は睡眠が浅くよく眠れませんでした。おそらく、脈も硬く緊張して治療を終了したため、身体も同じく緊張状態となり、浅眠になったと考えられます。

 7:20 朝食後、少しだけ便が出ましたが、せいせい出た感じがしませんでした。

 12:00 便が少しだけ出ました。

 13:30 ハリ治療を行いました。

 脈は、枯弦滑(表面がカサカサ緊張して、少し押さえるとなめらかな脈)でした。

 このときは、腹部打鍼術いましたが、脈の改善をみることなく、治療を終了しました。

 23:00 ハリ治療を行いました。

 

 写真を見ると、左上唇に黄色くスジの入った線のようなものが見えます。

 舌ですが、さすがに前日と昼の治療で脈が改善しない、便が上手くでないことから、内熱(身体の中にある熱)が外に出ていかず内にこもったせいか、前日よりも赤みが強くなりました。

 このときの脈は、枯弦脈(表面がカサカサして、押さえると硬い脈)でした。

 治療は、左行間(コウカン)にハリ治療を行い、脈に緩やかな柔らかい脈が出たのを確認して、就寝しました。


 7日(木)の様子は・・・・・

 23:00 ハリ治療を行っています。

 

 唇の写真を見ると少しぼやけていますが、前日の黄色くスジの入った線は消失しています。

 舌は、前日よりもさらに赤みをましています。やはり、この日は便がでないせいか内熱(身体の中にある熱)が身体の中にたまりのではないかと思います。

 脈は、枯弦滑(表面がカサカサ緊張して、少し押さえるとなめらかな脈)でした。

 まず左行間(コウカン)にハリ治療をすると枯弦脈(表面がカサカサ緊張している脈)減少して、滑脈(なめらかでふれるとコロコロした脈)顕著となりました。

 いつもなら、滑脈(なめらかでふれるとコロコロした脈)が顕著ならば、上巨虚(じょうこきょ)にハリ治療を行うのですが、
5日(水)に行った治療で脈が悪化したためこの日はこれ以上の治療は行わず、就寝しました。

 さて、次回が『唇に出来た腫れ物をハリ治療で解決!!』の最終回になります。

 あの出来物のできた唇が、最終回ではどうなったかを楽しみにしてください。


 

  


Posted by 久保田さん  at 14:45Comments(0)鍼灸コラム

2010年03月01日

唇に出来た腫れ物をハリ治療で解決!!(パート9)

 正月3日(日)の様子は・・・・・・・・・

 7:15 朝食後、便が多く出る。

 8:30 便が出る(便を出す時にお尻が熱い感じがした。)

 10:00 便が多く出る。(便を出す時にお尻が熱い感じがする。便が出た後は、すっきりとする。)

 13:00 ハリ治療を行っていました。

 脈は、枯弦脈(表面がカサカサして、押さえると硬い脈)でした。

 この時は、腹部打鍼術を行い、脈が少し緩やかになったのを確認して、治療を終了しました。

 15:30 便が出る。(このときは、少し大きめな便がでました。)

 23:00 ハリ治療を行っております。

 


 写真でみると、前日に左上唇にあった白く薄い膜が目立たなくなってきました。

 舌は、便が良く出て湿熱(お尻で熱くなるのは、身体に熱がある所見を示します。)が外に出たせいか、赤い舌も前日よりは色が薄くなってきており、黄色い粘っこい苔も少なくなってきました。

 脈は、枯弦滑(表面がカサカサ緊張して、少し押さえるとなめらかな脈)でした。

 まず左行間(コウカン)にハリ治療をすると枯弦脈(表面がカサカサ緊張している脈)減少して、滑脈(なめらかでふれるとコロコロした脈)顕著となりました。

 次に上巨虚(じょうこきょ)というツボにハリ治療い、滑脈なめらかでふれるとコロコロした脈)が減少し、緩脈(少しゆったりとした脈)を確認して就寝しました。


 4日(月)の様子は・・・・・・・

 7:00 朝食後、便が出る。(便を出す時にお尻が熱い感じがした。)

 12:00 少し軟らかい便が出る。(便を出す時にお尻が熱い感じがした。)

 13:20 ハリ治療を行っていました。

 脈は、枯弦脈(表面がカサカサして、押さえると硬い脈)でした。

 この時は、腹部打鍼術を行い、脈が少し緩やかになったのを確認して、治療を終了しました。

 14:00 少し軟らかい便が出る。(便を出す時にお尻が熱い感じがした。)

 22:00 冷たい牛乳を飲んだら便意がして、比較的な便が出る。(便を出す時にお尻が熱い感じがした。)

 23:00 ハリ治療を行いました。

 

 写真を見ると、左上唇に白いカサブタのような物が出現しています。

 舌は、軟便が出てお尻が熱くなることを繰り返し、湿熱を外に出しているつもりですが、前日より黄色く粘った苔が増えて、湿熱が前日より強くなっていることを示しています。

 脈は、枯弦滑(表面がカサカサ緊張して、少し押さえるとなめらかな脈)でした。

 昨日同様に左行間(コウカン)にハリ治療をしましたが、脈の改善が診られなかったので、右合谷(ゴウコク)にハリ治療をして脈が改善したので、これを確認して就寝しました。  


Posted by 久保田さん  at 14:51Comments(0)鍼灸コラム