2010年07月30日

患者様治療体験記(H22.7 腰痛・坐骨神経痛)

 このコーナーでは、当院で治療を受けられた患者様の声を皆様にお伝えしたいと思います。

 今回は、腰痛と坐骨神経痛を訴えて来院された方を紹介します。


 氏名 S.M 性別 男性  年齢 78歳  職業 無職

 主訴:腰痛・右大腿部外側のシビレ
 
 以下に患者様直筆の感想を掲載します。



本文
 腰の痛みで歩行困難となりました。
 レントゲン写真で腰椎のすべりしょうと診断され、痛み止め注射、シップ薬、コルセットで対応しましたが、体の根本の治療も必要と思い針治療を7回受けました。
 5回頃より、少しずつよくなり、歩行も楽になりました。
 まだ、朝起床の時少し違和感を感じますが、生活に支障はなくなりました。
 当分の間、重いものは持たないように気を付けて快復に専念しております。


院長より
 この患者様は、寝ている時に腰が痛み、トイレに起きれなくなり、翌日病院に行き、整形外科を受診されました。

 そこで、すべり症と診断され、注射処置とシップをわたされましたが、症状に変化がなく、当院に来院されました。

 初診時は、主訴は朝起きるのが大変で、歩くと右大腿部にシビレがおき、長時間の歩行が困難という状況でした。

 また、来院された時は、前屈姿勢で歩かれ、ベットに仰向けで寝ること右大腿部のシビレが増す状態でした。

 治療は、思いに痛みが少ない右下に横ムケになり、手の右後谿(右のこうけい)と足の右衝陽(右のしょうよう)の二つツボを使い治療を行いました。

 5診後、朝立ち上がるのが以前より楽になる。 6診後は、朝立ち上がる時に楽になり、歩行も30分まで出来るようになり、歩行時にあった右大腿部のシビレも消失しということです。

 治療最終の7診時には、仰向けをしても右大腿部のシビレはなく、その状態で治療を行うことができました。

  

   《初診時、治療開始前》            《最終日(7診目)の治療開始前》

 上の左方の写真は、初診時治療前に撮った写真です。よく見ると腰が痛むせいか猫背になっているのが分かると思います。

 上の右側の写真は、治療終了時の7診の治療前の写真です。これをみると背筋が伸びているのが分かると思います。

 これらの写真から、腰痛が楽になったので、姿勢も改善されたと推測されます。

 なお、治療終了時点で、完全に良くなったということではないとでしたが、御本人の要望と生活に支障がということなので、日常生活に気をつけていただき、治療は終了しました。

 また、様子を見て来院されるそうです。



  


Posted by 久保田さん  at 16:18Comments(2)患者様治療体験記

2010年07月28日

平成22年8月 休診のお知らせ

◇◆◇平成22年8月の休診のおしらせ◇◆◇

8月6日(金)は、所用により休診とさせていただきます。


8月12日(木)~8月17日(火)まで、お盆休みの為、休診とさせていただきます。


以上間違えないようにお願いします。  


Posted by 久保田さん  at 15:28Comments(0)施術(治療を行う日)の変更

2010年07月26日

老人ホームの夏祭りのGO!

 昨日(平成22年7月25日)に自宅から20分ぐらい歩いた場所にある老人ホームのお祭りがあり、行ってきました。

 前日は、静岡では安倍川の花火があり、富士市では合併により大きくなった富士川の花火があり、両大イベントの行かずに老人ホームに行くのは、介護の仕事をしているからかもしれません。

 それにしても、昨日は暑かったですね。

 この日も朝から地区の夏祭りの為に、公園の清掃行われました。

 およそ2時間半、これで3週間連続で清掃活動です。(我ながら頑張っています。)

 それが終了して、夕方から老人ホームの夏祭りに出かけました。

 夏祭りは、16:00から18:00までの予定となっていました。

 ちなみに施設によっては、昼間に夏祭りを行うところがあり、入所している高齢者が暑い時間に外に出て、祭りを楽しめるわけがないのですが、施設の都合上で昼に行うところがあります。

 ですから、休日の夕方に行う夏祭りは入所している高齢者にやさしいし、休日なので家族が観に気安くなるので、この時間帯に行う夏祭りは、入所している高齢者の方は家族と一緒に過せる楽しい祭りになると思います。

 それにしても着いて驚いたのが、売店に長蛇の列があることでした。

 どこに並んでいると思えば、焼きそばに作っているところです。

 どうして、やきぞばにこんなに列があるかと思えばやきそばを作っているブースの上に「富士宮やきそば」と書いてあることに気づきました。

 B級グルメで有名になった「富士宮やきそば」の看板に引きつけられて、人が並んだですね。

 また、来場している人の中には、生ビールをもって歩いている人もいました。

 夏祭りの定番の生ビールですが、介護施設のイベントではお酒類は販売しないところがあります。

 施設によっては、飲酒によって暴れることを防ぐために、飲酒をさける施設もあるからです。

 ですから、祭りで生ビールを販売するところは珍しいと思います。

 子供たちは、小さなプールに浮かべてある無料のヨーヨーに集まっていました。

 で、私は何を買ったというと、会場で区長さんと会い、500分の食券をいただきました。(午前中の清掃を頑張った褒美かな)

 その所見で、かき氷とフランクフルトとペットボトルのお茶を買いました。これ、すべてただ、とてもラッキーでした!!

そして、並んでまっていたと言えば、施設内の喫茶コーナーで行っていた無料の手相の占い・・・。

 観てもらった人は、何を相談したんですかね。それは、謎です?

 また、会場の催しとして、私の言ったときに太鼓の演奏がありました。

 太鼓の演奏は、いいですよね。特に子供が力強く打つ太鼓は、高齢者に元気を与えます。

 その後は、はっぴを着たり、浴衣を着た職員が中心となった盆踊りがあり、それを見て帰ってきました。

 介護施設のお祭りは、普段外界と接する機会のない入所さんが他と触れ合う機会を作り、また施設を近隣方に施設を知っていただき、理解を示してもらう大切な場であります。

 特に祭りになると、普段目にすることない小さい子供が会場を走り回るので、それを見た高齢者の目が活き活きしてくることもあるのです。

 今の世の中では、ちいさなお子さんから、高齢者が楽しめるイベントは少ないように感じます。

 そう意味では、介護施設の夏祭りが地域の人を結びつける役目をしていると思います。
 
  


Posted by 久保田さん  at 14:42Comments(0)介護

2010年07月23日

富士川駅内にある生け花(7)





 梅雨が明け、夏本番となりました。

 これから夏祭りなどイベントが多い時期となり、皆さんの心弾む季節の到来ですよね。

 さて、夏の花をいえば、ひまわりですよねー。

 そんなひまわりをと透明感あるブルーの花瓶に活けると夏らしさの中に涼しさが伝わってくるのです。

 茶道では、この時期になると透明な器を使います。

 お菓子なんかも葛(クズ)を使い、透明感のあるお菓子を使います。

 透明感のあるお菓子に透明感のある器にいれて、お菓子を出すことで、お客様に涼を提供するのです。

 今回は、夏らしさと涼がつたわってくる作品を見て「これ、いいな」と感じました。

 ブログを見ている皆さんにも、夏と涼を感じていただきたいと思います。  


Posted by 久保田さん  at 15:54Comments(0)院長の独り言

2010年07月21日

二週続けての清掃活動

 梅雨明けのした三連休の中日(平成22年7月18日)、富士川の川沿いにあるスポーツ広場の清掃が行われました。

 先週の区内清掃に続き、二週連続の清掃になります。

 清掃行う場所は、初めて行く場所だったのですが、この日は朝から天候に恵まれ暑かったので、開始7分前に家を出て、運よく清掃に出かける他の組長さんを見つけて会場までついていきました。

 会場の近くに着くと既に清掃は始まっており、何台もの草刈機の凄い音が鳴り響いていました。

 坂をおりて、スポーツ広場には区長さんがいて『ご苦労さん、あまり無理しないでね。』と言われました。

 どこを清掃したらよいのか分からず区長さんに聞いてみると『草を刈ってくれないかな』と言われたので、グランドの草を取ることしました。

 予め役員会で「カマを持ってきてください。」と言われていたのですが、この日は出番はありまでした。

 ですから、手で草取りをしました。

 それにしても、太陽からの反射熱を時下にグランドから浴びると立ちくらみがしてくるものです。

 しゃがんだ状態から立つときに、2回ほど立ちくらみがしたので、どうしようかと思っていたときに、先ほどの区長さんが言われた『無理しないでよい』という言葉を思い出し、刈った草をゴミ袋の入れて帰らせていただきました。

 現場での滞在時間は30分。

 まだ、周りのみなさんが奮闘されていましたが、私の闘志は弱く、先にあがらせていただきました。

帰り際に、天候がよく富士山に雲が一つだけかかった状態の富士山を眺めながら帰ってきました。

 さて、休日の2週連続の清掃でしたが、実は来週も公園の清掃があるのです。

 そのときは、区長さんが『無理しなくてもいいよ』とは言わないと推測されるので、頑張って清掃を行いたいと思います。  


Posted by 久保田さん  at 14:25Comments(2)院長の独り言

2010年07月16日

脾(ヒ)の語源とは?

 食べ物から『気』作られるという記事で、「後天の元気」についてお話をしました。

 この「後天の元気」は、食べ物が胃で消化され、『脾(ひ)』でエネルギーに変化します。

 このエネルギーは、「水穀の精微(すいこくのせいび)」と言われています。

 しかし、現代医学(西洋医学)での脾臓に働きは、古くなった赤血球や白血球、血小板などの血球成分を壊してその成分を再利用にまわすのがその主な役割とされています。

 これからも分かるように、現代医学と東洋医学の見解がまったく違います。

 では、どうして『脾』が消化に関係しているのか、漢字の語源から考えると謎が解けると思います。

 漢和辞典で『脾』という漢字語源を調べてみると・・・・・・

 肉づきプラス卑(ヒ)という漢字で組み合わせています。

 この卑(ヒ)は、平らでうすいしゃもじを手を持つさまの文字です。

 これに、肉づき「月」があわさって、うすく平らに胃の上に付着している臓器とされています。

江戸時代 近松門左衛門の弟である岡本一抱が書いたとされている≪臓腑経絡詳解≫には、下の図のようにうすいしゃもじの格好をした『脾』の臓器の図があり、それが『胃』についていることが分かります。

   
        《脾の形》                  《胃の上に乗っている脾》

 では、『脾』は『胃』の上にくっついて何をしていのかと言うと、胃をしゃもじのような形で覆っており、脾が胃を圧迫するここで、胃の消化活動を助けていると考えているのです。

 また、『脾』は手足と繋がっていると考え、手足を動かす(歩行など)をすることにより、脾の活動が高まり、胃の消化活動を助けたと考えていました。

 このような形で、「後天の気」は作られていると思われています。

 現代医学の脾臓と随分かけ離れた作用ですが、この『脾』の臓器も血に関した働きがあると考えられいるので、またその点についてお話をしたいと思います。  


Posted by 久保田さん  at 14:58Comments(0)鍼灸コラム

2010年07月14日

先天の元気と後天の元気との関係

 前回は、『先天の元気』について説明しました。

 『先天の元気』とは、両親からもらった生命エネルギーのことを示し、これが『腎(じん)』に収められていると説明しました。

 また、東洋医学では『腎』の一部の機能を「命門の火」と呼ぶことがあります。

 文字どうりに、『腎』は命の火を持った臓器であることから、この「先天の気」が消滅したときには、死を迎えることを意味します。

 みなさんが日常使う『肝腎要(かんじんかなめ)』と言う言葉は、大切なこと、重要なことの意味で使われます。

 ですから、昔の人がいかに『腎』という臓器を大切にしていたかが分かります。

 さて、両親からもらった「先天の元気」だけでは、人間は長生きができません。

 「先天の元気」を補充しなければ、いけないのです。

 そこで、どこから補充するかと言うと、食べ物からできる「後天の元気」というエネルギーで補充します。

 「後天の元気」は、『脾(ひ)』という臓器が蓄えます。

 『脾』には、胃で消化されたものを、エネルギーに変換する作用があります。

 これが「後天の元気」となります。

 「後天の元気」は、「先天の元気」である『腎』にエネルギーを補充し、命の火を守ろうとします。 

 そして、「先天の元気」は、脾が全身に「後天の元気」を送ろうとすることをサポートします。

 こうして、全身に生命エネルギーを行き渡せることで、私達は生きているのです。

 ですから、東洋医学では「後天の元気」を収める『脾』と「先天の元気」を収める『腎』という臓器を大切します。

 そのなかでも、臨床的に大切にするのは、「後天の元気」を作っている『脾』と『胃』です。

 これに、関係する脈を見て生死を判定することがあります。

 もちろん、人間食べれなくなったら死が近いことは、誰にでも分かることです。

 ですから、食べ物に関する臓器の働きが大切になってくることが、分かっていただけると思います。  


Posted by 久保田さん  at 14:43Comments(0)鍼灸コラム

2010年07月12日

私は頭が痛かったけれど、皆さんは元気でした。

 参議院選挙が行われた昨日(平成22年7月11日)は、自治会の区内清掃でした。

 いつも、区内清掃の日の夜に自治会の会議が行われているのですが、参議院選挙や他の行事も重なり、会議は一昨日(7月10日)の夜に行われたのです。

 この日の会議は、定例会の後に親睦会があり、遅れて参加した私が行ったときには、既に親睦会が始まっていました。

 まあ、ちょうど良いときに参加したというか、席に着くとさっそくビールで乾杯しました。

 その後、私のところに区長さんが日本酒をもって、挨拶の一杯をついでいただきました。

 日本酒が冷えていたので、酔いが早くまわることを恐れ、ちびちびと呑んだのですが、その後にまた他の組長さんに日本酒を注がれてまいました。

 私自身お酒に呑まれることは、ほとんどありません。

 でも、人前に立ち仕事をしているので、お酒の臭いをさせて患者さんの前に立つことは失礼ですので、お酒を飲むのは週一回の土曜日に缶ビール350mlを一本飲んでいます。

 この話をすると皆さん驚かれますが、やはり相手のことを考えるとなるべく不快なことをしない方が良いと思っています。

 いつもの倍にお酒を飲んで、酔うわないか心配でしたが、区長中心に自治会について熱く語る話の輪に加わると、気分よくいい時間を過すことができました。

 それにしても、夜7時くらいから10時くらいまで親睦会をしたのですが、皆さん酔う人もおらず、てきぱきと後片付けをするのを見て“すごい”なと思いました。

 当の私はふらふらで、家についたときは、風呂に入らずに寝てしまいました。

 よく11日、やはり冷酒を飲んだせいか頭が痛く気持ち悪い状態でした。

 しかし、晴れていたので、区内清掃に行かなければいけません。

 いかも清掃にくる同じ組の人は、私が昨日お酒を飲みすぎたことを知らので、酒の臭いがしないように朝食後シャワーに入り、身体と頭を洗ってから清掃に出かけました。

 そして、清掃後に組長さんたちが集まって、倉庫の中にある夏祭りの備品をチェックをしました。

 昨日あれだけお酒を飲んだ皆さんですが、疲れしらずというか、倉庫の中の備品を出してチェックをしていました。

 肝心の私は、疲れていてほとんど見ていたのですが・・・・それにしても、私より年上に方がこんなに元気だとは、すごいなと思いました。

 備品のチェックが終わり、解散後に選挙にいったら監視員として副区長が座っていました。

 夕べ、あれだけお酒を飲んでいたのに、なにもなかったように・・・・。

 で、選挙は誰に投票したかは、読者の皆さんのご想像にお任せします。
 

  


Posted by 久保田さん  at 15:40Comments(0)院長の独り言

2010年07月09日

お気に入りの本『なぜそこに感動が生まれたのか』





 この本は、ハウスウエディングの先駆けとなったノンバレーゼという会社の躍進について、書かれた本です。

 私が、この本を見た時にはノンバレーゼという会社は知りませんでした。

 でも、感動を呼ぶサービスってどんなサービスなのか興味があったので、この本を購入しました。

 後に、NHKで放送されていた『ソクラテスの人事』で、浅田社長と人事担当として、俳優の渡瀬恒彦さんのお嬢さんが出演したのを見て、この会社は大きい会社なんだなと思いました。

 浅田社長は、この会社を設立する前は、東京の大学卒業してリクルートに就職し、その後は父親が経営しいた会社の結婚式場に就職しました。

 そこの職場は、まったくやる気がない人達の集まりで、浅田社長もやる気を失い、職員と一緒に遊んでいたそうです。

 そして、入社して3年目26歳で社長就任。
 
 ある日、経理担当に女性から「この会社のサービスのクオリティが低く、お客様に申し訳ない」と辞表を出してきたことで、浅田社長は目覚め、会社を変えることを決意します。

 そして、当時の業界のやり方にこだわらず、お客さんの目線で物事を考え実践していきました。

 改革を始めたころは、社員の反発もあったそうですが、社長自ら先頭にたち、お客様の手ごたえを社員が感じるようになると、反発もなくなったそうです。

 しかし、経営方針をめぐって浅田社長と父親とけんかしてしまい、浅田社長は会社を辞めてしまます。

 そして、会社を辞めてしまった浅田社長の元に社員が集まり、婚礼企画会社を名古屋で立ち上げます。

 これが、ノンバレーゼの社名変更前の『ワーカーホリック(仕事中毒)』という会社です。

 浅田社長は「自分たちの好きなことを一生懸命にやる。猛烈に働く。そこのどこがいけないんだ、と思いでこの会社名をつけました』とコメントしています。

 会社は、自前の婚礼会場を持ったなかった状態だったのが、自前の婚礼会場を持つようになり、発展していきます。

 ノンバレーゼの婚礼費用は、一般の式場よりも高いといわれています。

 高いにもかかわらず、どうして人気があるのか、この発展の躍進は、どんなところにあったのかを検証しているのが、この本の本題です。

 短期間で、成長する会社にはどんな秘訣があるのかを教えてくれる内容となっています。

 もし、興味のある方は一読してください。  


Posted by 久保田さん  at 14:30Comments(0)院長の独り言

2010年07月07日

腎(じん)の語源とは?

 前回は、『先天の元気』のお話をしました。

 『先天の元気』は、両親から受け継ぎ、生殖や発育に欠かせない『気』である

 そして、この『先天の元気』は『腎(じん)』に収められいるとお話をしました。

 『腎』とは、腎臓のことですね。

 腎臓は、血液の中の老廃物をろ過して、キレイな血液と老廃物と分けてくれる作業をしています。

 ですから、なぜ腎臓に『先天の元気』が収められているのか、わかりませんね。

 では、どうしてこのようなことを考えたのか、『腎』の漢字の語源から考えてみました。

 この漢字を漢和辞典で調べてみると、『腎』は上の臣と又の文字と下の月に分けられます。

 臣という文字は、下にひれ伏せてうつむいた目を描いた象形文字が原型にあり、身をこわせて平伏するどれいという語源があります。

 又は手から語源が来ており、臣と又が合わさり、伏せた臣下のように体を硬くすること。堅いの原字。

 月は、にくずきですから、身体を示しています。

 上記の3つの文字が重なると、精力を蓄えて身体を引き締める内臓である。

 このように、漢字の語源からみると、古代中国人は、『腎』に精力を蓄える臓器であると考えたことが分かります。

 どうして、こうなったのかは、どの文献を調べてもわかりませんが、おそらく外見と位置から見て『腎』が泌尿器に関係していることと、生殖に関係しているのではと考えたと思います。

 そこから、この内臓は精力を蓄え、生殖に関係しているということで、このエネルギーは両親からもらったと考えたと私は思うのです。

 以上が、私なりの『先天の元気』が腎に収められる解釈であります。

 そして、東洋医学では、『先天の元気』と前回お話した『後天の元気』がお互いに助け合って、人間が生きていられると考えられています。

 このことも、今後お話をしていきたいと思います。
  


Posted by 久保田さん  at 15:37Comments(0)鍼灸コラム

2010年07月05日

『先天の元気』とは?

 これまで、『気』は生命のエネルギーであることを解説してきました。

 古代中国では、生命のエネルギー体としての『気』は、体を動かす・体を温める・体を栄養する・免疫作用・異常発汗や出血を抑制する作用があると考えました。

 前回の「食べ物から『気』作られるとはどうゆうこと?」では『後天の元気』について説明しましたが、その記事の中で、『先天の元気』について記載しさせていただきました。

 皆さんは、覚えていますか?

 『先天の元気』とは、生まれもっている『気(生命エネルギー)』です。

 この『先天の元気』は、特に生殖や発育に働くとされています。

これらは東洋医学では、両親から受け継いだものとされています。
 
 どうして、そうなったかは、東洋医学の文献を読んでもわかりません。

 そこで、私なりに考えてみました。

 赤ちゃんは生まれたばかりで、母乳の他はほとんど栄養を取らない状態で動くので、なんらかのエネルギーがあるのではないかと考えた思います。

 赤ちゃんが、母親中にいるときはヘソの緒から免疫をもらっているので、生後6ヶ月は感染症になりにくいと言われています。

 赤ちゃんが風邪にかかりにくく、幼児が風邪にかかりやすい状態から考えると、赤ちゃんには特殊な力が備わっていると感じのかもしれません。

 そう考えてみると、赤ちゃんの『気』のエネルギーは、両親の『気』が生まれてくるときに宿ると考えたと思います。

 これを先の『先天の元気』となったと、私は考えるのです。

 この『先天の元気』は『腎(じん)』という内臓に収められます。

 次回は、『先天の元気』がどうして、腎に収められるのか解説したいと思います。
  


Posted by 久保田さん  at 11:27Comments(0)鍼灸コラム

2010年07月02日

お気に入りの本『天国はまだ遠く』





今回は、小説の紹介をします。

 私は、めったに小説を読むことがないのですが、数少ない読んだ中では、一番気にっている本です。

 書店で、たまたま手にとって購入した『幸せの食卓』以後、作者の瀬尾まいこさんのファンになりました。

 最初この本のタイトルを見てびっくりしました。

 なんといってもタイトルが『天国はまだ遠く』ですからね。

 結構衝撃的なタイトルのなので、どんな内容だろうかと思い、購入しました。

 話の大まかなストーリは、日々の生活や仕事に疲れた若いOLが自殺を決意します。

 どうせ死ぬのならば、あまり人がいない場所がよいと思い、電車で北に向かい、駅におりてからさらにタクシーで人里離れた民宿にたどりつきます。

 民宿にたどりつき、医師から出されていた睡眠薬を飲んで、自殺を決行します。

 その二日後、彼女は目を覚まして自殺が失敗するのですが、そこからこの本の本題が始まっていきます。

 この本を読んで思うことは、死ぬほど苦しいことがあっても、そこから少し離れて環境を変えたり、見方が変わるだけで、気持ちに変化が現れ、また頑張る気持ちが湧いてくること。

 もう一つは、人間にとって居場所が大切だなと教えてくれる本です。

 小説が苦手の私でも、夢中になって読める本です。

 お値段も362円とかなり格安。

 この本は、気持ちを癒してくれる本なので、壁にぶつかっている方がいらしたら、ぜひ一読してみてください。

 読み終わったときに、“気持ちが変わればなんでもできる”と思わせてくれる一冊です。  


Posted by 久保田さん  at 14:18Comments(2)院長の独り言