2009年07月17日

内臓は、お腹と背中につながっている。

私達は、しぼしば内臓がお腹や背中に痛みや不快感となって表れることを経験します。

 例えば、お腹のミゾオチ不快感が胃・十二指腸潰瘍だったり、また背中の痛みがすい臓の病気だったり。

 このように、内臓の反応が体の表面に表れてくるのは、どうしてでしょうか?

 そこで、まず図1を見てください。この図では、内臓が神経を介して脊髄とつながっている様子を示しています。

内臓は、お腹と背中につながっている。


                               《図1》

 C1・C2のCは、頚髄(せんずい)を表しています。同じようにTは胸髄(きょうずい)、Lは腰髄(ようずい)、Sは仙髄(せんずい)を表しています。

 次に、図2を見てください。今度は、脊髄の反応が神経を介して、皮膚の表面に反応が現れる領域を示しています。

内臓は、お腹と背中につながっている。


                              《図2》

 Cの頚髄(せんずい)の反応が表れる領域、Tの胸髄(きょうずい)の反応が表れる領域、Lの腰髄(ようずい)の反応が表れる
領域が皮膚に分布されています。

 このように、内臓の異常が神経を介して一旦脊髄に入り、脊髄から神経を介して皮膚に痛みや不快感が出てくる。

 このことを“内臓体壁反射(ないぞうたいへきはんしゃ)”と言います。

 この理論自体西洋医学では、過去の遺物的になっており、インターネットで検索しても医師の見解は、ほとんど出てきませんでした。

 けれども、なぜか同業の鍼灸師の方が検索に引っかかるのは、この理論を患者に「鍼灸治療は、内臓の皮膚反応がでるツボの刺激を与えるから、内臓を治せる。」と説明しているのではないかと推測されます。

 といっている私も、この理論を使わせていただきました。あしからず。

 話は、横にそれてしまいましたが、今回は内臓と皮膚がつながっており、それが診察や治療につながっていくことを理解していただけたら幸いに思います。



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Posted by 久保田さん  at 14:34 │Comments(0)鍼灸コラム

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